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我が信条(Our Credo)

我が信条(Our Credo)

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)には、企業活動を通じて「顧客」、「従業員」、「地域社会」および「株主」に対する責任を果たしていくべきであるという経営理念『我が信条(Our Credo)』があります。

この経営理念『我が信条(Our Credo)』は、世界中のJ&Jのカンパニーで共有されており、世界の各地域で36の言語に訳されています。

 

我が信条

我々の第一の責任は、我々の製品およびサービスを使用してくれる医師、
看護師、患者、そして母親、父親をはじめとする、すべての顧客に対する
ものであると確信する。顧客一人一人のニーズに応えるにあたり、我々の
行なうすべての活動は質的に高い水準のものでなければならない。適正な
価格を維持するため、我々は常に製品原価を引き下げる努力をしなければ
ならない。顧客からの注文には、迅速、かつ正確に応えなければならない。
我々の取引先には、適正な利益をあげる機会を提供しなければならない。


我々の第二の責任は全社員 ――世界中で共に働く男性も女性も―― に対する
ものである。社員一人一人は個人として尊重され、その尊厳と価値が認め
られなければならない。社員は安心して仕事に従事できなければならない。
待遇は公正かつ適切でなければならず、働く環境は清潔で、整理整頓され、
かつ安全でなければならない。社員が家族に対する責任を十分果たすことが
できるよう、配慮しなければならない。社員の提案、苦情が自由にできる
環境でなければならない。能力ある人々には、雇用、能力開発および昇進の
機会が平等に与えられなければならない。我々は有能な管理者を任命
しなければならない。そして、その行動は公正、かつ道義にかなったもので
なければならない。


我々の第三の責任は、我々が生活し、働いている地域社会、更には全世界の
共同社会に対するものである。我々は良き市民として、有益な社会事業
および福祉に貢献し、適切な租税を負担しなければならない。我々は社会の
発展、健康の増進、教育の改善に寄与する活動に参画しなければならない。
我々が使用する施設を常に良好な状態に保ち、環境と資源の保護に努め
なければならない。


我々の第四の、そして最後の責任は、会社の株主に対するものである。
事業は健全な利益を生まなければならない。我々は新しい考えを試み
なければならない。研究開発は継続され、革新的な企画は開発され、
失敗は償わなければならない。新しい設備を購入し、新しい施設を整備し、
新しい製品を市場に導入しなければならない。逆境の時に備えて蓄積を
行なわなければならない。これらすべての原則が実行されてはじめて、
株主は正当な報酬を享受することができるものと確信する。

Johnson & Johnson

 

我が信条(Our Credo)の精神

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)を小さな家族経営の会社から世界的な企業へと導いたロバート・ウッド・ジョンソンは、製品の製造やマーケティングを超えた企業の責任について、鋭い視点をもっていました。

1935年には、早くも「TRY REALITY」というタイトルの小冊子の中で、実業家の仲間に向けて「新しい産業哲学」と名付けた考え方を受け入れるよう強く呼びかけていました。ジョンソンは、これを企業の顧客、従業員、地域社会、株主に対する責任と定義しました。

ジョンソンが、J&Jの「Credo」としてこれらの責任を1ページの文書に詳細にまとめ、初めて公表したのは、それから8年後の1943年のことでした。ジョンソンは、「Credo」が社内で認められるよう働きかけ、彼の部下達に日々のビジネス哲学として採用するように求めました。

「Credo」は、ビジネス・リーダーやメディアから先見の明があるものとみられ、広く一般の関心と評価を得ました。最初に「顧客」を掲げ、「株主」を最後に位置付けたことは、ビジネスに携わる者にとって新鮮なことでした。しかし、ジョンソンが合理主義のビジネスマンであったことを、忘れてはなりません。彼は、「顧客」を最初に掲げることで、ビジネスがうまく進むと信じていました。そして、実際にそのとおりになりました。

何年にもわたりJ&Jは、経営理念として「Credo」のさらなる強化に務めています。そして、1982年から1986年にかけておきたタイレノール®事件の時ほど、「Credo」が大切な役目を果たしたことはありませんでした。医薬品部門の主力製品であった家庭用鎮痛剤タイレノール®に青酸が混入され、7人の尊い生命が失われるという事件がおきました。J&Jの名声が危機に瀕した際、経営者と従業員は「Credo」に体言される経営理念に基づいて、全製品の回収を含め、数え切れないほどの決断をしました。その結果、J&Jの名声を維持し、タイレノール®のビジネスを回復することが出来ました。

今日、「Credo」はJ&Jの中でこれまで以上に息づいています。従業員は、「Credo」の責任を企業が十分果たしているかを毎年評価します。この評価は上級管理者にフィードバックされ、結果が十分でない箇所は迅速に対応策が取られます。

何年にもわたって、「Credo」は改訂され、新しく「環境」と「仕事と家庭のバランス」が追加されました。しかし、「Credo」の精神は、今日でも最初に記された時と同じままです。

ロバート・ウッド・ジョンソンが「Credo」を記し、J&J内で制度化した時、彼は決して、それが完全であるとは考えていませんでした。しかし、その経営理念は、J&Jグループの一員である全社員にとって、創造的な刺激となると同時に普遍のゴールとなりました。

「Credo」が最初に紹介されてから60年以上を経た現在も、この経営理念は分権経営の方針とともに、世界最大級のトータルヘルスケア・カンパニー、ジョンソン・エンド・ジョンソンの指針となっています。