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脂漏性皮膚炎に関する疾患啓発サイトを開設 http://www.fukesyo.jp ~清潔にしてもなおらないフケに悩む人にケアと治療情報を提供~

2003/06/03

米国ジョンソン・エンド・ジョンソンの医療用医薬品日本法人、ヤンセンファーマ株式会社(住所: 東京都品川区、社長: 関口 康)は、フケの症状を伴うことが多い脂漏性皮膚炎(*1)(しろうせいひふえん)に関する情報を提供するウェブサイト、「フケ・脂漏性皮膚炎のサイト」を新たに開設しました。

「フケ・脂漏性皮膚炎のサイト」では、フケとカビ(真菌)の関係をわかりやすく解説し、頭部の脂漏性皮膚炎の軽症型や前段階で多くみられるフケのケアと脂漏性皮膚炎の治療に関する情報を一般の方向けに提供しています。

脂漏性皮膚炎は、皮膚から分泌される皮脂が多くなった状態(「脂漏」という)で、皮脂がカビなどによって分解されて炎症が引き起こされる皮膚炎の一種です。脂漏性皮膚炎の約7割を占める頭部の脂漏性皮膚炎では、その軽症型とされるフケ症患者が国内で500万人以上いると推計されています(*2)。頭皮や髪の生え際に発症した場合にはフケが多くなる症状となりますが、それ以外では、鼻のわきなどの皮脂の分泌が過剰な場所で皮膚が赤くなる、ポロポロとむける、さらにかゆみを伴うこともあります。また、脂漏性皮膚炎を悪化させる要因として、入浴や洗顔不足、睡眠不足、栄養の偏り、ホルモンバランスの乱れやストレスが指摘されています。

ヤンセンファーマは、外用抗真菌剤のうち唯一、脂漏性皮膚炎に適応を有する「ニゾラール®クリーム」を提供しています。本年3月12日には、「ニゾラール®ローション2%」が承認され、7月に発売が予定されています。

サイト名称  「フケ・脂漏性皮膚炎のサイト」
サイトアドレス  http://www.fukesyo.jp/
監修 NTT東日本病院 皮膚科部長 五十嵐 敦之先生

以上

*1)脂漏性皮膚炎とは:
脂漏性皮膚炎とは、顔や頭など皮脂腺の多い場所(脂漏部位)に炎症をおこす病気です。皮脂の分泌が盛んな、思春期から中年の男性に多く見られます。頭に発症する場合は、いわゆるフケ症のように、頭皮がカサブタのように剥がれ落ちたり、白く粉をふいたようになり、しばしば強い痒みを伴うことがあります。また、顔に発症した場合の症状は、鼻の回りや眉間のあたりに輪郭がはっきりした赤みがあらわれ、そこに白色~ごく淡い黄色っぽいフケのようなもの(鱗屑)が付着するのが特徴です。脂漏性皮膚炎の原因としては、皮脂腺の機能異常、ビタミン代謝異常、脂質代謝異常、内分泌異常、真菌、気温・湿度、体質など様々な要素が複雑に関与しているといわれていますが、最近では、皮膚の常在性のカビ(真菌)の1つであるマラセチア・フルフルの関与が注目されています。これは、真菌の菌体成分が皮膚組織に取り込まれ、その刺激により皮膚組織に炎症が生じ、取り込まれた菌体成分を排除すべく表皮のターンオーバーが非常に早まって、鱗屑(りんせつ)や落屑(らくせつ)といった症状があらわれる病態と考えられています。

マラセチア・フルフル(Malassezia furfur)について
正常な皮膚に存在し、皮脂を好む常在菌で、カビ(真菌)の一種です。大きさは2.5×3.5μmで球形またはタマゴ型の形状をしています。皮脂の多い頭や顔、胸、背中および生毛部などに生存しています。

*2)AcNielsen インターネット調査2002調べ