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ジョンソン・エンド・ジョンソン エボラワクチン開発コンソーシアム結成を発表 革新的医薬品イニシアティブ(IMI)が資金を提供

2015/02/20

* 当資料は、ジョンソン・エンド・ジョンソンが2015年1月16日(現地時間)に発表した英文プレスリリースを日本語に翻訳(要約)したものを、参考資料として発表させていただくものです。従いまして、必ずしも日本の状況を反映したものではないことをご了承ください。また、正式言語が英語であるため、内容につきましては英文リリースが優先されます。

英文サイト:http://www.jnj.com/news/all/Johnson-Johnson-Announces-Formation-of-Ebola-Vaccine-Development-Consortia-Gains-Funding-from-Innovative-Medicines-Initiative

 

欧州委員会が支援するIMIエボラ+プログラムが資金を供与

ロンドン大学衛生・熱帯医学部門、フランス国立保健医学研究所(INSERM)、オックスフォード大学、Murazセンター 、Bavarian Nordic社、Vibalogics社、グラミン財団、ワールド・ビジョン・アイルランドとともに、ヤンセンファーマシューティカルは、Ad26-MVAエボラワチン開発と患者さんへの教育の加速を支援します。
米国・ニュージャージー州ニューブランズウィック(2015年1月16日):ジョンソン・エンド・ジョンソン(以下、J&J)は、世界有数の研究機関や非政府機関とともにコンソーシアムを結成し、ヤンセンファーマシューティカル(以下、ヤンセン)と共同でエボラワクチンの開発の加速に取り組むことを発表しました。このコンソーシアムに対し、革新的医薬品イニシアティブ(IMI) のエボラ+プログラムから総額1億ユーロ以上の助成金が提供され、ワクチンの開発・生産と患者さんへの教育を支援する計画です。

 IMIは、患者さんのために、より良い安全な医薬品をより早く開発することを目的とする、欧州最大の官民パートナーシップです。IMIのエボラ+プログラムの財源の一部は、EU(欧州連合)の研究開発・イノベーション促進プログラム「ホライズン2020」やIMIのパートナーである欧州製薬団体連合会(EFPIA)からの現物出資によりサポートされています。

J&J医薬品部門チーフサイエンティフィックオフィサー(CSO)兼ワールドワイド・チェアマンのポール・ストッフェルス医学博士は「エボラ出血熱の世界的脅威に対し、製薬業界、アカデミアおよびNGOの専門知識と能力を結集することが、この危機を打破する上で重要となります。IMIを通じた欧州委員会の支援は、この人道的な危機に対するコンソーシアムの取り組みを大きく加速させるはずです」と述べています。

このコンソーシアムのパートナーのひとりであるロンドン大学衛生・熱帯医学部門長のピーター・ピオット医師は「現在の流行や今後の大発生に備え有効なワクチンの開発を加速させるため、多数のパートナーが力を合わせるのは素晴らしいことです。エボラ出血熱の流行に対する唯一の対策が、隔離と検疫のみである現状を確実に終結されるための良い機会となります」と述べています。

今回、複数のコンソーシアムで協働している4件のプロジェクトに対する助成が発表されました。このうち3件は、プライムブーストワクチンの第I~III相試験の加速と生産拡大を目的とするプロジェクトです。現在、アフリカで計画されている試験とともに、オックスフォードワクチングループが第I相試験を実施中です。第I相試験の予備的データの評価に基づき、欧州およびアフリカで第II相・III相試験が並行して実施される予定です。4番目のプロジェクトは、ワクチンキャンペーンの認知度・社会受容を高めるための革新的な手法や技術に関する研究となります。今回のIMIエボラ+プログラムでは、合計8件のプロジェクトに資金が助成されます。

ヤンセンの感染症・ワクチン担当のグローバル・ヘッド、ヨハン・ヴァン・フーフ医学博士は、「いまだ罹患者がいる中、エボラ出血熱が今後も広がりを見せ、将来的に再び大発生するリスクは依然として存在します。私たちは欧州委員会の支援に深く感謝します。このワクチンの認可を取得し、患者さんの家族や最前線の医療従事者に可能な限り早く届けるという目標を一層加速させるため、欧州委員会や優れたパートナーの協力を得られることを大変嬉しく思います」と述べています。

オックスフォード大学でIMIが支援する第I相、第II相試験を率いているアンドリュー・ポラード教授とマシュー・スネイプ博士は、「本学では既にエボラワクチンの最初の試験が進行しています。認可されれば西アフリカのエボラ出血熱の流行を抑えられる可能性があるプライムブースワクチンであり、このワクチンの研究開発の促進に役立つ情報を可能な限り早く提供できるように、試験の被験者として登録を希望する市民から反応が驚くほど得られています」と述べています。

ロンドン大学衛生・熱帯医学部門、オックスフォード大学、フランス国立保健医学研究所(INSERM)、Murazセンター 、Bavarian Nordic社、Vibalogics社、グラミン財団、ワールド・ビジョン・アイルランドなどの機関が、ヤンセンに協力しています。

J&Jは1月6日、ヤンセンで開発中のエボラワクチンの第I相ヒト初回投与試験の開始を発表しました。試験はオックスフォード大学小児科のオックスフォードワクチングループがリードしています。またJ&Jは、ヤンセンがBavarian Nordic社との提携により、2015年4月までに大規模臨床試験で使用するため40万回分以上のプライムブーストワクチンを生産したことを発表しました。今後2015年中に合計200万回分のワクチンが提供可能となり、また必要に応じて12~18カ月間で最大500万回分までの迅速な増産が可能です。

J&Jは2014年10月、医薬品部門であるヤンセンで開発中のエボラワクチン計画の加速と生産の大幅拡大に向けて最高2億ドルの投資を決定したと発表しました。J&Jは、政府機関・非政府機関の資金援助を求めることで、エボラワクチンの開発と臨床試験に伴うコスト面でのリスク分散を図っています。

エボラ+プログラムは、革新的医薬品イニシアティブ2の共同事業から資金援助を受けています。この共同事業は、EUの研究開発・イノベーション促進プログラム「ホライズン2020」および欧州製薬団体連合会(EFPIA)の支援を得ています。

 

ヤンセンが参加するIMIエボラ+プログラムとコンソーシアムのメンバーについて

● トピック 1: 第I~III相ワクチン臨床開発 (EBOVAC 1 & 2)
  コンソーシアムのメンバー: ヤンセン、ロンドン大学衛生・熱帯医学部門、オックスフォード大学、フランス国立保健医学研究所(INSERM)、Murazセンター
● トピック 2: 生産能力 (EBOMAN)
  コンソーシアムのメンバー: ヤンセン、 Bavarian Nordic社、Vibalogics社
● トピック 4:ワクチンの展開とコンプライアンス (EBODAC)
  コンソーシアムのメンバー: ヤンセン、ロンドン大学衛生・熱帯医学部門、グラミン財団、ワールド・ビジョン・アイルランド

プロジェクトの詳細はhttp://www.imi.europa.eu/をご参照ください。

注:エボラ+プログラムの第1次募集に基づくヤンセンのプロジェクトを含む、全IMIのプロジェクトの助成契約はまだ交渉中です。予算の詳細をはじめ、全ての選定プロジェクトに関する最終的な情報は、助成契約調印後に発表されます。

エボラワクチンについて
このワクチンは米国国立衛生研究所(NIH)との共同研究により見出されたもので、ヤンセンのグループ会社であるCrucell Holland B.V.社のAdVac®技術およびデンマークのバイオ企業Bavarian Nordic社のMVA-BN®技術に基づく2つのワクチンを組み合わせたプライムブーストワクチンとなります。

Crucell Holland B.V.社のワクチン開発プログラムは、NIHの一部門である米国国立アレルギー感染症研究所(NIAID)から直接助成および前臨床サービスを受けています(契約番号HHSN272200800056C、HHSN272201000006I、HHSN272201200003I)。NIHが実施したプライムブーストワクチンについての前臨床試験では、両方のワクチンを2カ月の間隔を置いて接種した場合、現在西アフリカで発生しているエボラ出血熱の原因ウイルスと酷似しているキクウィットザイール株に対して完全な予防効果が得られることが立証されました。エボラウイルスのザイール株を標的とする単価ワクチンに関する共同研究は、アデノウイルス26型(Ad26)およびアデノウイルス35型(Ad35)をワクチン抗原遺伝子のベクターとして、エボラウイルスやマールブルグウイルスなど、ヒトへの病原性を有するすべてのウイルス株に対する多価ワクチンについて現在進められている開発プログラムの一部となります。

ジョンソン・エンド・ジョンソンについて
「世界中の人々をケアすること」―これが私たちジョンソン・エンド・ジョンソンファミリーカンパニーの原点です。私たちは研究と科学を活用し、人々の健康増進とより幸せな生活を実現する革新的なアイデアや製品、サービスを提供します。270社余りのジョンソン・エンド・ジョンソン傘下企業で働く約12万6000人の社員が、ヘルスケア分野のパートナーと協力し、世界で毎日10億人余りの命に触れています。

Crucell Holland B.V.社について
クルーセル社はジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセンファーマシューティカルの一つで、感染症の予防や治療に使われるワクチンの研究開発、生産を中心としています。クルーセル社には幅広い開発パイプラインがあり、製品候補は独自のAdVac®やPER.C6®生産技術を基本としているものがあります。

 

ヤンセンについて
我々ヤンセンは、現代においてもっとも重要な「いまだ満たされない医療ニーズ」への対応と解決に力を注いでいます。これには、感染症・ワクチン、がん、免疫疾患、精神・神経科学、代謝・循環器疾患が含まれます。患者への貢献という強い意思に基づき、革新的な製品、サービスを開発提供し、健康問題の解決に努め、世界中の人々を支援しています。

 

将来予測に関する記述
このプレスリリースには、1995年米国民事証券訴訟改革法の定義する「将来予測に関する記述」が含まれています。本リリースをお読みになる皆さまは、将来予測に関する記述内容に依存することのないようご注意ください。また、本記述は、将来の事象に関する現時点での予想を基礎としています。基礎となる前提が不正確であると判明した場合、あるいは未知のリスクや不確実性が具現化した場合、実際の結果がヤンセンファーマ株式会社およびジョンソン・エンド・ジョンソンの予想や見通しとは実質的に異なるものとなる恐れがあります。リスクや不確実性には、製品開発に本来伴う諸課題と不確実性、臨床的成功及びエボラ出血熱に効く可能性のあるワクチンの安定供給のタイムラインの不確実性、ワクチンの大量生産の諸課題とリスク、エボラ出血熱のワクチンの需要のレベルの不確実性などが含まれますが、これらに限定されるものではありません。
これらのリスクや不確実性およびその他の要因については、2013年12月29日に終了した会計年度のForm 10-Kに記載されているジョンソン・エンド・ジョンソンの年次報告書とその添付書類第99号および米国証券取引委員会への追加提出書類に詳述されています。これらの提出資料につきましては、インターネット(www.sec.govwww.jnj.com)でご覧いただくか、ジョンソン・エンド・ジョンソンにお問い合わせください。ヤンセンファーマ株式会社およびジョンソン・エンド・ジョンソンはいずれも、新情報や今後発生する事象および事態の進展があった場合も、将来予測に関する記述を更新する義務を負いません。