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IL-23受容体を阻害する、治験段階にある最初で唯一の標的経口ペプチドJNJ-2113、中等症から重症の尋常性乾癬における皮疹消失を1年間通して維持したことが、新たなデータから明らかに

公開日: 
2024/03/15

 

※本プレスリリースは、3月9日に米国本社にて発表したプレスリリースの抄訳版です。必ずしも日本の状況を反映したものではないことをご了承ください。本資料の正式言語は英語であり、その内容及び解釈については英語が優先します。本資料(英文)については、こちらをご参照ください。

 

本邦ではJNJ-2113は現在開発中であり、現時点では承認されておりません。

 

IL-23受容体を阻害する、治験段階にある最初で唯一の
標的経口ペプチドJNJ-2113、中等症から重症の尋常性乾癬における皮疹消失を
1年間通して維持したことが、新たなデータから明らかに

 

JNJ-2113の長期継続投与試験であるFRONTIER2試験で、16週目から52週目まで持続的な有効性が示され、安全性は2024年米国皮膚科学会年次総会のLate Breaking Oral presentationで報告されたデータ(FRONTIER1試験)と一貫することが示された

 

サンディエゴ カリフォルニア州(米国時間2024年3月9日) – ジョンソン・エンド・ジョンソンは、JNJ-2113について検討した第IIb相FRONTIER1試験の長期継続投与試験であるFRONTIER2試験から得られた最初のデータを発表しました。JNJ-2113は、IL-23受容体を阻害するよう設計された、治験段階にある最初で唯一の標的経口ペプチドです(抄録番号:S0261,2。IL-23は、中等症から重症の尋常性乾癬(PsO)での病原性T細胞の活性化において重要な役割を果たしており、PsOやIL-23を介するその他の皮膚疾患、リウマチ性疾患および胃腸疾患における炎症反応の原因となります3,4

 

FRONTIER2試験では、JNJ-2113は、中等症から重症のPsOを有する成人において、52週間を通して高い皮疹消失率を維持しました1。「乾癬の面積と重症度の指数」(PASI)aにより測定したところ、5つのJNJ-2113投与群において、16週目から52週目まで持続的な有効性が示され、100 mg 1日2回投与群で最も高いPASI 75達成率が認められました(16週目で78.6%、52週目で76.2%)1,b。主な副次評価項目であるPASI 90(16週目で59.5%、52週目で64.3%)、PASI 100(16週目で40.5%、52週目で40.5%)、治験責任医師による全般的評価(IGA)cが0または1(16週目で64.3%、52週目で73.8%)、IGAが0(16週目で45.2%、52週目で42.9%)についても、5つのJNJ-2113投与群すべてにおいて有効性が52週目まで維持されました1

 

FRONTIER2長期継続投与試験(16週から52週まで)における安全性は、FRONTIER1試験と一貫していることが明らかになりました1,2。JNJ-2113投与群全体で患者さんの58.6%に有害事象(AE)が発現しましたが、胃腸障害を含めたAEが用量依存的に増加するという傾向は見られませんでした1。最も多く報告されたAEは、上咽頭炎(18.1%)、上気道感染(9.7%)、COVID-19感染(5.3%)でした1。重篤なAEは少なく、52週までの発現率はJNJ-2113投与群全体で4%であり、重篤なAEはいずれもJNJ-2113の投与とは関連がありませんでした1

 

ピッツバーグ大学皮膚科の教授であるLaura Ferris, M.D., Ph.D.は次のように述べていますd。「FRONTIER2試験のデータから、16週目のPASI 75達成率、さらに高いPASI 90達成率およびPASI 100達成率に見られる皮疹消失は52週目まで維持されていました。またJNJ-2113投与群全体で新たな安全性シグナルは検出されませんでした。これらの結果は、JNJ-2113が臨床的に意味のある結果を継続的にもたらす可能性を示唆しており、中等症から重症の尋常性乾癬の患者さんにとって、画期的で、持続性および利便性を備えた経口の治療選択肢に対するアンメットニーズに応えるものです」

 

FRONTIER2試験では、最初の16週間、FRONTIER1試験でJNJ-2113を投与された患者さんは、同試験の前半で投与されたのと同じ用法・用量で治療を継続しました1。当初プラセボ群に割り当てられた患者さんは、FRONTIER2試験においてJNJ-2113 100 mg 1日1回を投与されました1。成人の中等症から重症の尋常性乾癬患者さんを対象に、JNJ-2113について検討した第IIb相FRONTIER1試験のデータは、先日「The New England Journal of Medicine」に掲載されました5

 

Protagonist Therapeutics, Inc.とJanssen Biotech, Inc.とのライセンス提携契約に基づき、中等症から重症のPsOを有する成人を対象としたJNJ-2113の安全性および有効性を評価するため、ICONIC-LEAD試験eおよびICONIC-TOTAL試験fをはじめとするピボタル第III相ICONIC臨床開発プログラムが現在進行中です6。また同開発プログラムにおけるその他の第III相試験として、ICONIC-ADVANCE 1およびICONIC-ADVANCE 2が開始されており、これらの試験においてJNJ-2113の安全性および有効性をプラセボおよびデュークラバシチニブと比較検討しています7

 

FRONTIER1試験およびFRONTIER2試験の結果は、IL-23を介する他の疾患スペクトラムにおけるJNJ-2113の可能性を示唆しています1,8。そこで当社は、中等症から重症の活動期潰瘍性大腸炎の患者さんを対象にJNJ-2113の安全性および有効性をプラセボと比較検討する第IIb相ANTHEM-UC試験を開始しました8

 

ジョンソン・エンド・ジョンソンのVice PresidentおよびImmunodermatology Disease Area LeaderであるLloyd Miller, M.D., Ph.D.は次のように述べています。「免疫皮膚科領域におけるイノベーションに対する当社の強いコミットメントは、免疫介在性疾患の患者さんが寛解を達成するため、新たな治療選択肢を提供するという当社の使命を一歩前進させるものです。FRONTIER2試験においてJNJ-2113が1年間における有望な結果を示したことで、IL-23経路に焦点を当てた我々のイノベーションは、乾癬患者さんのために、差別化された新たな治療選択肢を届けるという素晴らしい機会を提供できるものと期待しています」

 

用語の説明:
a. PASIスコアは、PsOプラークに覆われた各部位の表面積とプラークの発赤、厚さ、鱗屑の重症度を評価します9
b. プラセボ群は16週時目にJNJ-2113 100 mg/日に移行したため、正式な統計的比較は行いませんでした1
c. IGAは、重症度を0から4までの5段階で評価するもので、0は皮膚病変なし、1はほぼ消失、2は軽度、3は中等度、4は高度であることを示します5
d. Dr. Laura Ferrisは、ジョンソン・エンド・ジョンソンのコンサルタントを務めていますが、メディアに対する活動についての報酬は受け取っていません。
e. ICONIC-LEAD試験は、中等症から重症のPsOを有する患者さんを対象として、JNJ-2113の安全性および有効性をプラセボと比較検討する無作為化比較試験(RCT)であり、PASI 90、IGAスコア0または1、2グレード以上の改善が、有効性の複合主要評価項目です10
f. ICONIC-TOTAL試験は、特殊な部位(頭皮、性器、及び/または手のひら・足の裏など)に中等症以上のPsOを有している患者さんを対象として、JNJ-2113の有効性および安全性をプラセボと比較検討するRCTであり、全体的なIGAスコアが0または1、かつ2グレード以上の改善を達成した患者さんの割合が主要評価項目です11

 

FRONTIER2試験について
FRONTIER2試験(NCT05364554)は、中等症から重症の尋常性乾癬治療におけるJNJ-77242113(JNJ-2113)の有効性および安全性を評価することを目的とした第IIb相、多施設共同、二重盲検、長期継続投与、用量設定試験です12。同試験では、JNJ-2113を1日1回(4投与群)または1日2回(2投与群)投与しました12。FRONTIER1試験は、1人目の患者さんのスクリーニング実施日である2022年2月3日に開始されました13。計337例をスクリーニングし、このうち255例が6つの投与群(プラセボ[n=43]、25mg/日[n=43]、50mg/日[n=43]、25mg 1日2回[n=41]、100mg/日[n=43]、100mg1日2回[n=43])に無作為に割付けられました12。16週目に、計227例がFRONTIER1試験からFRONTIER2長期継続投与試験に移行し、少なくとも1用量のJNJ-2113の投与を受けました(プラセボ100mg/日[n=35]、25mg/日[n=35]、50mg/日[n=39]、25mg 1日2回[n=40]、100mg/日[n=40]、100mg 1日2回[n=38])12。FRONTIER2試験の最初の患者さんは2023年6月10日に投与を受けました12。計227例が6つの投与群に無作為に割付けられました。本試験の総期間は52週間でした12

 

尋常性乾癬(PsO)について
尋常性乾癬は皮膚細胞が過剰に産生され、炎症や鱗屑が生じ、かゆみや痛みを伴うこともある免疫介在性疾患です14。患者数は米国で800万人、全世界で1億2,500万人と推定されています15。PsOを有する患者さんの4分の1近くが中等症から重症とされています15。PsOの症状があることで、さまざまな困難を伴う可能性があり、身体的健康だけでなく、精神面での健康、人間関係、生活におけるさまざまなストレス要因への対処などにも影響を及ぼす可能性があります16

 

JNJ-77242113(JNJ-2113)について
JNJ-2113は、Protagonist Therapeuticsとジョンソン・エンド・ジョンソンとのライセンス提携契約に従い、共同で創製され、開発が進められています。ジョンソン・エンド・ジョンソンは、JNJ-2113を第II相臨床試験以降で開発し、本契約に基づき実施された研究から得られた複数の化合物の幅広い適応症に関し、世界中で独占的に販売する権利を保持しています17,18,19

 

現在開発中のJNJ-2113は、IL-23受容体を阻害するよう設計された初の標的経口ペプチドです2。IL-23受容体は、中等症から重症の尋常性乾癬およびIL-23を介するその他の疾患における炎症反応の原因となります3,4。JNJ-2113は1桁のピコモルの親和性でIL-23受容体に結合し、ヒトT細胞におけるIL-23シグナル伝達を強力かつ選択的に阻害することが示されています20。2017年にProtagonistとJanssen Biotech, Inc.との間で締結されたライセンス提携契約により、両社は最終的にJNJ-2113につながる次世代化合物の発見と開発に共同で取り組むことが可能となりました21

 

ヤンセンファーマについて

ヤンセンファーマが目指すのは、病が過去のものになる未来をつくることです。
治療が困難な病を過去のものとするために、科学の力で病に打ち克ち、画期的な発想力で多くの人々に薬を届け、真心を持って癒し、希望をお届けします。私たちはがん、免疫疾患、精神・神経疾患、心血管疾患、肺高血圧症、網膜疾患の分野で貢献ができると考え、注力しています。

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ヤンセンファーマ株式会社は、ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセンファーマグループの一員です。

 

【本件に関するお問合せ先】

ヤンセンファーマ株式会社 コミュニケーション&パブリックアフェアーズ部

E-mail: [email protected]

 

参考文献

 

  1. Ferris, L et al. A Phase 2b, Long-term Extension, Dose-ranging Study of Oral JNJ-77242113 for the Treatment of Moderate-to-Severe Plaque Psoriasis: FRONTIER2. Oral presentation (Abstract #S026) at the American Academy of Dermatology (AAD) 2024 Annual Meeting. Marc 2024.
  2. Bissonnette R, et al. Data presentation. A phase 2, randomized, placebo-controlled, dose-ranging study of oral JNJ-77242113 for the treatment of moderate-to-severe plaque psoriasis: FRONTIER1. Presented at WCD 2023, July 3-8.
  3. Razawy W, et al. The role of IL‐23 receptor signaling in inflammation‐mediated erosive autoimmune arthritis and bone remodeling. Eur J Immunol. 2018 Feb; 48(2): 220–229.
  4. Tang C, et al. Interleukin-23: as a drug target for autoimmune inflammatory diseases. Immunology. 2012 Feb; 135(2): 112–124.
  5. Bissonnette R, et al. An oral interleukin-23–receptor antagonist peptide for plaque psoriasis. N Engl J Med. 2024;390:510-21. DOI: 10.1056/NEJMoa2308713.
  6. Protagonist Therapeutics. Press release. Protagonist announces advancement of JNJ-2113 across multiple indications. Available at: https://www.accesswire.com/791174/protagonist-announces-advancement-of-j.... Accessed March 2024.
  7. Protagonist Therapeutics. Press release. Protagonist announces two new phase 3 ICONIC studies in psoriasis evaluating JNJ-2113 in head-to-head comparisons with deucravacitinib. Available at: https://www.accesswire.com/810075/protagonist-announces-two-new-phase-3-.... Accessed March 2024.
  8. Clinicaltrials.gov. A study of JNJ-2113 in participants with moderately-to-severely active ulcerative colitis (ANTHEM-UC). Identifier NCT06049017. https://classic.clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT06049017. Accessed March 2024.
  9. Thompson Jr, D. How the Psoriasis Area and Severity Index works. Everyday Health. Available at: https://www.everydayhealth.com/psoriasis/living-with/how-the-pasi-index-.... Accessed March 2024.
  10. Clinicaltrials.gov. A study of JNJ-2113 in adolescent and adult participants with moderate-to-severe plaque psoriasis (ICONIC-LEAD). Identifier NCT06095115. https://classic.clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT06095115. Accessed March 2024.
  11. Clinicaltrials.gov. A study of JNJ-2113 for the treatment of participants with plaque psoriasis involving special areas (scalp, genital, and/or palms of the hands and the soles of the feet) (ICONIC-TOTAL). Identifier NCT06095102. https://classic.clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT06095102. Accessed March 2024.
  12. Clinicaltrials.gov. A Long-term Extension Study of JNJ-77242113 in Participants With Moderate-to-Severe Plaque Psoriasis (FRONTIER2). Identifier NCT05364554. https://clinicaltrials.gov/study/NCT05364554. Accessed March 2024.
  13. Clinicaltrials.gov. A study of JNJ-2113 in participants with moderate-to-severe plaque psoriasis (FRONTIER1). Identifier NCT05223868. https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT05223868. Accessed March 2024.
  14. National Psoriasis Foundation. About psoriasis. Available at: https://www.psoriasis.org/about-psoriasis. Accessed March 2024.
  15. National Psoriasis Foundation. Psoriasis statistics. Available at: https://www.psoriasis.org/content/statistics. Accessed Marc 2024.
  16. National Psoriasis Foundation. Life with psoriasis. Available at: https://www.psoriasis.org/life-with-psoriasis/. Accessed March 2024.
  17. Protagonist Therapeutics. Press release. Protagonist Therapeutics announces amendment of agreement with Janssen Biotech for the continued development and commercialization of IL-23 antagonists. Available at: https://www.prnewswire.com/news-releases/protagonist-therapeutics-announ.... Accessed March 2024.
  18. Protagonist Therapeutics. Press release. Protagonist Reports positive results from Phase 1 and pre-clinical studies of oral Interleukin-23 receptor antagonist JNJ-2113. Available at: https://www.prnewswire.com/news-releases/protagonist-reports-positive-re.... Accessed January 2024.
  19. Protagonist Therapeutics. Press release. Protagonist Therapeutics announces positive topline results for Phase 2b FRONTIER1 clinical trial of oral IL-23 receptor antagonist JNJ-2113 (PN-235) in psoriasis. Available at: https://www.prnewswire.com/news-releases/protagonist-therapeutics-announ.... Accessed January 2024.
  20. Pinter A, et al. Data Presentation. JNJ-77242113 Treatment Induces a Strong Systemic Pharmacodynamic Response Versus Placebo in Serum Samples of Patients with Plaque Psoriasis: Results from the Phase 2, FRONTIER1 Study. Presented at EADV 2023, October 11-14.
  21. Johnson & Johnson. Press release. Janssen enters into worldwide exclusive license and collaboration agreement with Protagonist Therapeutics, Inc. for the oral Interlukin-23 receptor antagonist drug candidate for the treatment of Inflammatory Bowel Disease. Available at: https://www.jnj.com/media-center/press-releases/janssen-enters-into-worl.... Accessed March 2024.