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「やさしい統合失調症ハンドブック」を無料進呈 ~病気やお薬に関すること、すべての疑問にお答えします~

2003/05/31

米国ジョンソン・エンド・ジョンソンの医療用医薬品日本法人、ヤンセンファーマ株式会社(東京都品川区、社長:関口 康)は、このたび、当社が協賛している一般向けの疾患小冊子、「やさしい統合失調症ハンドブック」が刷新されたのを受け、本冊子を希望者に無料で進呈いたします。

この「やさしい統合失調症ハンドブック」は、精神保健思想の普及・推進、地域精神保健活動の支援を目的に、埼玉医科大学教授の山内俊雄先生監修の下、(社)埼玉県精神保健福祉協会が企画、編集したものです。本冊子は1999年6月の初版刊行以来、統合失調症に関する知識が質問形式でごく平易な表現でまとめられていることから、家族会関係者はもとより、精神科に従事する医療関係者の方を中心に好評を博し、今日まで幾度となく増刷を重ねてきたものです。

このたびの改訂では、新たに「精神分裂病」から統合失調症へと病名が変わったことの経緯紹介をはじめ、従来薬に比べ副作用が少なく、患者さんのQOL改善に効果が高いとされる新しいタイプの治療薬の特徴、副作用とその処置に関する記述が追加されました。小冊子改訂の契機となった病名変更の背景には、従来"治療法もない悲惨な病気"と考えられていた統合失調症が、今日では治療可能な"脳の病気"と考えられるようになったこと、新しい薬剤が使えるようになったこと、そして、福祉制度の充実により早期診断・治療を受け、適切な対応をとれば、多くの患者さんが自立した生活を送ることが可能になったことなどがあります。病気のことで不安を抱えたまま、人知れずお悩みの方々に本冊子が少しでもお役に立てば幸いです。

ヤンセンファーマでは、昨年の日本精神神経学会ならびに全家連(財団法人全国精神障害者家族会連合会)による「病名変更キャンペーン」への協賛や、統合失調症の幻覚症状を疑似体験できる装置、「バーチャル・ハルシネーション」の医療機関や家族会向けの貸出し対応など、これまでにも精神疾患に対する「脱・偏見(アンチ・スティグマ)」活動に注力してきました。これらの活動は、統合失調症治療のゴールと考えられる患者さんの社会復帰を支援することを主たる目的としており、本冊子への協賛もこうした活動の一環として行われているものです。