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経口抗真菌剤「イトリゾール® 内用液1%」の承認を取得 ~服薬の簡便性、吸収性の向上による高い臨床効果と患者さんのQOLへの寄与が特徴~

2006/07/27

米ジョンソン・エンド・ジョンソンの医療用医薬品日本法人、ヤンセンファーマ株式会社(東京都千代田区、社長:関口 康)は、本日、厚生労働省より経口抗真菌剤「イトリゾール®内用液1%」(一般名:イトラコナゾール)の承認を取得しました。

 

「イトリゾール®内用液1%」は、「イトリゾール®カプセル50」の有効成分であるトリアゾール系抗真菌剤であるイトラコナゾールを液剤化した経口抗真菌剤で、今日、米国、欧州等海外57カ国で承認、販売されています。本剤は、臨床試験の結果、カンジダ属による感染症である、口腔咽頭カンジダ症・食道カンジダ症に対する、優れた有効性・安全性が確認されています。イトリゾール®内用液は米国感染症学会におけるカンジダ症の治療ガイドラインにおいて、口腔咽頭カンジダ症・食道カンジダ症の治療薬として推奨されています。

 

イトリゾール®内用液1%の特性:
・口腔咽頭カンジダ症における有効率は91.6%、食道カンジダ症における有効率は94.3%でした
・一日一回服用する内用液剤です
・全身作用に加えて、口腔内などの罹患部への直接作用が期待されます
・カンジダ属 に対して幅広い抗真菌作用を示します
・従来のカプセル剤よりも吸収が良好です
・胃酸の影響を受けないため、空腹時投与が可能になり、食事を摂取することが困難な患者様でも服用できます

 

口腔咽頭カンジダ症・食道カンジダ症とは:
口腔咽頭カンジダ症・食道カンジダ症ともに、免疫力が低下した状態で発症することが多く、「痛み・嚥下困難・白苔・発赤」「舌がひりひり/ピリピリする」「胸焼けのような不快感・痛みがある」といった症状が現れることがあります。これまで食事を取ることが困難であり、食べ物の味も感じにくいといった症状を抱えた多くの患者さんの治療に本剤が貢献できることを期待するとともに、加齢により嚥下が難しい患者さんなどに対し、内用液の発売は新たな治療の選択肢を提供するものと考えています。現在、両適応症に対して適応を有する薬剤はイトリゾール®カプセルと他1剤のみであり、1日1回の服用で高い臨床効果を得られる本剤の承認は、嚥下困難の患者さんなどに対し、QOLの向上に寄与すると考えております。

 

当社では、「イトリゾール®内用液1%」の薬価収載後、速やかに発売する予定です。
 

 
 注) カンジダは人の口腔や消化管、膣、皮膚などに常に存在する常在菌であり、196種を数える。

 

 

 
製品概要 【承認取得日】2006年7月26日【販売名】イトリゾール®内用液1%【一般名】イトラコナゾール【薬効分類】経口抗真菌剤【効能・効果】口腔咽頭カンジダ症、食道カンジダ症【成分・含量】1mL中イトラコナゾール10mg含有【剤形・色】シロップ剤、黄色~微褐色澄明の液【用法・用量】通常、成人には20mL(イトラコナゾールとして200mg)を1日1回空腹時に経口投与する