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ヤンセン、医療資源が限定的な場合にダルナビル(販売名:プリジスタ®)の特許権を行使しないことを発表

2012/12/22

当資料は、ヤンセンファーマシュ―ティカルカンパニーズが2012年11月29日(現地時間)に発表した英文プレスリリース抜粋の翻訳版として、発表しています。従いまして、日本の状況を必ずしも反映したものではないことと、正式言語が英語であるため、内容については英文リリースが優先されます。
英文リリース:http://www.jnj.com/connect/news/product/janssen-announces-intent-not-to-enforce-patents-for-darunavir-in-resource-limited-settings

 

サハラ以南のアフリカ諸国と後発開発途上国における医学的に容認できるダルナビルのジェネリック製品の持続的な供給をサポート

 

2012年11月29日—ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセンは、本日、同社が特許を保有し管理している抗レトロウイルス剤ダルナビル(プリジスタ®)について、同剤のジェネリック製品が医学的な容認範囲内にあり、医療資源が限られる状況で用いられる場合に限り、同剤の特許権を行使しない意向であることを発表しました。今回の発表は、サハラ以南のアフリカ諸国と後発開発途上国で用いるために高品質な医薬品であるダルナビルの製造につき、ヤンセンがジェネリック医薬品メーカーに対しダルナビルの特許侵害について権利を主張することがない旨を明らかにしたものです。

 

この新たな方針により、これらの地域におけるHIV陽性者の治療に、ダルナビル(製品名:プリジスタ®)の安価なジェネリック製品へのニーズが今後さらに高まることが考えられます。またこの方針は、HIV感染率が最も高く、経済が脆弱な国々における医薬品へのアクセスを確保するためにヤンセンが行っている活動に沿った内容となっています。

 

ジョンソン・エンド・ジョンソン医薬品部門のサイエンティフィック・オフィサー兼ワールドワイド・チェアマンであるポール・ストッフル博士(Dr. Paul Stoffels)は、「この進展により、私たちのイノベーションがHIV陽性者の健康に意義をもたらし、医薬品を必要とする人々のために弊社製品へのアクセスが強化されることをたいへん嬉しく思っています。この取り組みの背景には、有効なアクセス戦略には責任をもって知的財産を管理することが含まれ、また、知的財産が世界の最貧国における医学的に容認できるダルナビルの持続的な供給を阻む要素となってはならないという私たちの考えがあります」と述べています。

 

サハラ以南のアフリカ諸国では、治療経験の多い患者さんに対するサードライン治療として、ダルナビルは、リトナビル及び他の抗レトロウイルス剤と併用する治療が行われており、世界保健機関(WHO)もこの治療法を推奨しています。また、サハラ以南のアフリカ諸国のHIV治療ガイドラインでは、治療経験の多い患者さんに対する推奨薬剤にダルナビルが含まれています。サハラ以南のアフリカ諸国と後発開発途上国では、HIVの薬剤耐性により初期の治療レジメンでは効果が得られない患者さんが増加しているため、今後もダルナビルの需要増が見込まれることをヤンセンは認識しています。

 

この方針に従い、ジェネリック医薬品メーカーが製造または供給するダルナビルのジェネリック製品の品質が良好であり、医学的に容認でき、特定地域でのみ用いられている場合に限り、ヤンセンはダルナビルの特許権を行使しません。ただし、これらのメーカーは、ヤンセン以外のダルナビルの特許権保有者から許可を得なくてはならず、また、必要な場合は規制当局より許可を得る必要があります。

 

ヤンセンは、現行のライセンス契約とパートナーシップを通じ、サハラ以南のアフリカ諸国と後発開発途上国におけるダルナビルの安定供給と適正使用を確保するための活動を継続していきます。

 

以上

 

 

ヤンセンについて
我々ヤンセンは、現代においてもっとも重要な「いまだ満たされない医療ニーズ」への対応と解決に力を注いでいます。これには、がん、免疫疾患、中枢神経疾患、疼痛、感染症が含まれます。患者さんへの貢献という強い意思に基づき、革新的な製品、サービスを開発提供し、健康問題の解決に努め、世界中のひとびとを支援しています。ヤンセンファーマ株式会社は、ジョンソン・エンド・ジョンソンのヤンセンファーマシュ―ティカルカンパニーズのひとつです。

 

 

将来予測に関する記述
このプレスリリースには、米国の1995年私募証券訴訟改革法で定義される「将来予測に関する記述」が含まれます。本記述を読まれる皆様は、これらの内容に依存することのないようご注意ください。また、本記述は将来の事象についての現在の予想を基礎とするものです。基礎となる前提が不正確であると判明した場合あるいは、未知のリスクや不確実性が具現化した場合、実際の結果は、ヤンセンファーマ株式会社およびジョンソン・エンド・ジョンソンの予想や見通しとは実質的に異なるものとなる恐れがあります。リスクや不確実性には、産業において一般的な条件や競争、利子や為替の変動などの経済的要因、技術的な進歩、競合他社による新製品や特許の取得、規制当局による承認の取得を含む新製品の開発に本来伴う諸課題、特許に係る問題、医療用品やサービスの購入者の行動・消費パターンの変化や財政的困窮、政府の法律や規制の変更や国内外の医療改革、医療費削減への潮流および政府機関による医療産業への監督強化などが含まれますが、これらに限定されません。これらのリスクや不確実性その他の要因については、2012年1月1日に終了した会計年度のForm 10-Kに基づくジョンソン・エンド・ジョンソンの年次報告書の添付99に詳述されています。このForm 10-Kおよび追加提出資料はオンライン(www.sec.gov, www.jnj.com)、もしくはジョンソン・エンド・ジョンソンからの請求によりご覧いただけます。ヤンセンファーマ株式会社及びジョンソン・エンド・ジョンソンのいずれも新情報や今後の事象・変化などに基づいて将来予測に関する記述を更新する義務を負いません。