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抗悪性腫瘍剤「イムブルビカ®カプセル140mg」 再発又は難治性マントル細胞リンパ腫へ適応追加申請

2016/03/31

ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:クリス・フウリガン、以下、ヤンセン)は、本日、抗悪性腫瘍剤(ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤)「イムブルビカ®カプセル140mg(以下「イムブルビカ®」、一般名:イブルチニブ)」について、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫(以下、MCL)の適応追加申請を行いました。

 

MCLは、悪性リンパ腫という血液がんの一つで、白血球の中のリンパ球(成熟B細胞)に起因する進行性の悪性腫瘍で、多くの患者さんは初診時に進行期であり、リンパ節以外の骨髄や消化管などに浸潤がみられます。1,2,3 発症年齢中央値は60歳代半ばと高齢で、男性に多い疾患です。その予後は一般的に悪く3,5、全生存期間の中央値は約4~5年と言われています。5,6 MCLは稀な疾患であり、日本におけるMCLの発症頻度は全悪性リンパ腫のうち約3%を占めており7,8、患者数は約1,600人と推定されます。9

 

ヤンセンでは、本剤の適応追加により、未だ満たされない医療ニーズに応える新しい治療選択肢として、日本の再発又は難治性のMCLの患者さんの治療に貢献することを期待しています。

 

イムブルビカ®について
イムブルビカ®は、1日1回経口投与の新しい作用機序を有するブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤です。BTKは、B細胞の成熟と生存を制御する細胞内シグナル伝達に関与する重要なタンパク質で、本剤は、 このBTKを標的にすることで腫瘍細胞の生存シグナルを阻害し、増殖を抑制します。

本剤は、Cilag GmbH International(ヤンセンファーマシューティカルズカンパニーの1社)と、アッヴィ社の一つであるファーマサイクリックス社が共同開発しています。ファーマサイクリックス社とヤンセン・バイオテック社が共同販売をしている米国を除く、その他の国と地域では、ヤンセンが販売します。

本剤は、米国および欧州を含む69の国と地域でMCLに関する効能・効果にて承認されています。(2016年3月現在)米国では、2013年11月に再発又は難治性のMCLで承認されています。国内においては、2016年3月28日に「再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)」の効能・効果で承認を取得しています。

 

 

参考文献
1)    Leukemia and Lymphoma Society. Mantle Cell Lymphoma Facts. Available from: 
http://www.lls.org/sites/default/files/file_assets/mantlecelllymphoma.pdf  Accessed January 2015.
2)    Cancer Research UK. What is mantle cell lymphoma. Available from:
http://www.cancerresearchuk.org/cancer-help/type/non-hodgkins-lymphoma/about/types/mantle-cell-lymphoma. Accessed January 2015.
3)    MacMillan Cancer Support. Mantle cell lymphoma. Available from:
http://www.macmillan.org.uk/Cancerinformation/Cancertypes/Lymphomanon-Hodgkin/TypesofNHL/Mantlecell.aspx  Accessed January 2015.
4)    一般社団法人日本血液学会 編:造血器腫瘍診療ガイドライン2013年度版 金原出版株式会社p180
5)    Goy A, Bernstein SH, Kahl BS, et al. Bortezomib in patients with relapsed or refractory Mantle Cell Lymphoma: updated time-to-event analyses of the multicenter phase 2 PINNACLE study. Ann Oncol (2009);20:520-5.
6)    Herrmann A et al. Improvement of overall survival in advanced stage mantle cell lymphoma. J Clin Oncol 2009; 27(4): 511-518.
7)    Pathol Int. 2000 Sep;50(9):696-702. The world health organization classification of malignant lymphomas in japan: incidence of recently recognized entities. Lymphoma Study Group of Japanese Pathologists.
8)    Pathol Int. 2008 58(3):174-182.Distribution of malignant lymphoma in Japan: Analysis of 2260 cases, 2001–2006
9)    厚生労働省患者調査 平成23年(2011)患者調査の概況, e-stat 政府統計の総合窓口 総患者数,性・年齢階級×傷病小分類別 第63表, http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001103073 (Accessed on 18 Apr 2015)

 

 

ヤンセンについて
我々ヤンセンは、現代においてもっとも重要な「いまだ満たされない医療ニーズ」への対応と解決に力を注いでいます。これには、がん、免疫疾患、精神・神経疾患(中枢神経・疼痛)、感染症・ワクチン、代謝・循環器疾患が含まれます。患者への貢献という強い意思に基づき、革新的な製品、サービスを開発提供し、健康問題の解決に努め、世界中の人々を支援しています。ヤンセンファーマ株式会社は、ジョンソン・エンド・ジョンソンのヤンセンファーマシューティカルグループのひとつです。

 

 

将来予測に関する記述
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