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中等症から重症の潰瘍性大腸炎成人患者さんの寛解維持療法におけるウステキヌマブの第3相試験新データを発表

公開日: 
2019/03/20

本資料は、米国ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセン社が2019年3月11日(米国時間)に発表したプレスリリースの一部を日本語に翻訳し、3月20日、皆さまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。本資料全文(英文)は、www.janssen.com/newsをご参照下さい。なお、本文中には日本未承認適応症に関する情報が含まれています。

 

UNIFI試験1年間のデータを第14回欧州クローン病・大腸炎会議の
プレナリーセッション(抄録OP37)で初めて発表

ウステキヌマブによる寛解導入療法が内視鏡的・組織学的治癒に及ぼす影響を評価した
新たなデータをデジタル口頭発表(抄録DOP71)で紹介

 

デンマーク・コペンハーゲン(2019年3月11日) – ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセン ファーマシューティカルカンパニーズ(以下、ヤンセン)は本日、第3相UNIFI試験の新たなデータを発表しました。本データは、ウステキヌマブの皮下投与による寛解維持療法を受けた中等症から重症の潰瘍性大腸炎成人患者さんのうち、主要評価項目である1年時の臨床的寛解1を示す患者さんの割合が、プラセボ投与群と比べ有意に高いことを示すものです。ウステキヌマブの皮下投与による寛解維持療法は、寛解導入療法としてウステキヌマブを単回静脈内投与した8週間後にクリニカルレスポンスを示した患者さんを対象に行いました。

 

これらのデータは、デンマークのコペンハーゲンで開催された第14回欧州クローン病・大腸炎会議(ECCO)のプレナリーセッション(抄録OP37)の一部として発表されました。ヤンセンは本会議においてデジタル口頭発表も行い、新たに設定した評価項目である内視鏡的・組織学的粘膜治癒に対するウステキヌマブの影響を評価する寛解導入試験の追加データについても紹介しました。

 

第3相試験の寛解維持療法の段階で示された結果は次のとおりです。中等症から重症の潰瘍性大腸炎成人患者さんのうち、ウステキヌマブを8週間ごとに皮下投与した患者さん(q8w)の44%、およびウステキヌマブを12週間ごとに皮下投与した患者さん(q12w)の38%が、44週目(単回静脈内投与後52週)にMayoスコア1の定義に基づく臨床的寛解を達成しました。これに対し、プラセボ投与を受けた患者さんの臨床的寛解達成率は24%でした(いずれもp < 0.001)。ウステキヌマブの皮下投与による寛解維持療法は、寛解導入療法として単回静脈内投与をしてクリニカルレスポンスのあった患者さんに対して行われました。これらのデータは、米国FDAおよび欧州医薬品庁における潰瘍性大腸炎に対するウステキヌマブの適応追加承認申請にも含まれています。

 

クリニカルレスポンスの維持、内視鏡的な改善、コルチコステロイドを使用しない寛解、およびベースラインと比較した臨床的寛解の維持といった主要な副次評価項目についても、q8wおよびq12w投与群は、プラセボ投与群と比べ評価項目達成者の割合が高いという結果が得られました。1年を通した結果については次のとおりです。

 

  • ウステキヌマブq8w投与群の71%、およびウステキヌマブq12w投与群の68%がクリニカルレスポンスを維持したのに対し、プラセボ投与群でクリニカルレスポンス維持した患者さんの割合は44%でした(いずれもp > 0.001)。クリニカルレスポンスは、Mayoスコアがベースラインから30%以上かつ3ポイント以上減少し、かつ直腸出血サブスコアが0または1であるか、直腸出血サブスコアが1以上減少することと定義しました。
  • ウステキヌマブq8w投与群の51%、およびウステキヌマブq12w投与群の44%が内視鏡的改善を達成したのに対し、プラセボ投与群で内視鏡的改善を達成した患者さんの割合は29%でした(それぞれp > 0.001、p = 0.002)。内視鏡的改善は、Mayo内視鏡サブスコアが0(粘膜が正常または疾患活動度が非活動)または1(疾患活動度が軽度)と定義しました。
  • ウステキヌマブq8w投与群の42%、およびウステキヌマブq12w投与群の38%がコルチコステロイド不使用で臨床的寛解を示したのに対し、プラセボ投与群でコルチコステロイド不使用で臨床的寛解を示した患者さんの割合は23%でした(それぞれp

 

1年間を通じて、ウステキヌマブ投与群において有害事象(AE)、重篤なAE、感染症、および重篤な感染症を示した患者さんの割合は、全般的にはプラセボ投与群と同程度でした。治験薬を中止した患者さんの割合は、ウステキヌマブq8wおよびq12w投与群のほうがプラセボ投与群に比べ低い割合を示しました。寛解維持試験において、初期患者集団に死亡例はありませんでした。非メラノーマ皮膚がん(NMSC)以外の悪性腫瘍が2例(q8w投与群で結腸がん1例、q12w投与群で腎細胞がん1例)報告されました。NMSCが1例報告されました(q12w投与群では扁平上皮がんが2件)。全般的に、潰瘍性大腸炎患者さんにおけるウステキヌマブの安全性は、クローン病におけるウステキヌマブの既知の安全性プロファイルと一致するものでした。

 

寛解導入試験における結腸粘膜治癒への影響を報告した抄録(DOP71)では、寛解導入としてウステキヌマブを単回静脈内投与した8週間後に、ウステキヌマブ投与群はプラセボ投与群と比べ、内視鏡的改善、組織学的改善、および内視鏡的・組織学的粘膜治癒(histo-endoscopic mucosal healing:HEMH)の複合エンドポイントにおいて高い達成率を示しました。内視鏡的・組織学的粘膜治癒の評価は、結腸が治療に対し内視鏡的および組織学的にどう反応するか、また、再燃リスク低減、手術・入院の必要性、およびがん発症リスク低減といった長期的な臨床転帰の改善に内視鏡的・組織学的粘膜治癒がどう関係しているかについて評価を行います2

 

なお、第3相寛解維持試験で得られたデータは、2019年5月に開催される第105回日本消化器病学会総会においても発表予定です。

 

UNIFI試験について

UNIFI試験は、従来の薬物療法(コルチコステロイド、免疫調節剤)もしくは既存の生物学的製剤(複数のTNF阻害剤またはベトリズマブ)で十分な反応を得られなかった、または忍容性を示さなかった中等症から重症の潰瘍性大腸炎の成人患者さんに対し、ウステキヌマブを寛解導入投与および寛解維持投与する場合の安全性と有効性を評価するためにデザインされた第3相試験です。寛解導入試験と寛解維持試験はいずれも、ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間多施設共同試験です。寛解導入試験は各参加者に対し8週間以上継続し、寛解導入試験でクリニカルレスポンスを達成した参加者を寛解維持試験の適格者としました。寛解維持試験は44週間継続しました。寛解導入試験の主要評価項目は8週目の臨床的寛解です。また、寛解維持試験の主要評価項目は、ウステキヌマブの単回静脈内投与によりクリニカルレスポンスを達成した患者さんを対象とした44週目の臨床的寛解です。寛解維持試験の完了後、適格な参加者に対し長期的な投与をさらに3年間実施する予定です。

 

潰瘍性大腸炎について

全世界で500万人以上がクローン病および潰瘍性大腸炎(IBDと総称されます)を患っています。米国では約90万7000人が潰瘍性大腸炎を患っており、新たに診断される患者さんは毎年3万8000人に上ります3。潰瘍性大腸炎は大腸の慢性疾患の一つで、結腸とも呼ばれる部分の内壁が炎症を起こし微小な開放性のびらん(潰瘍)ができることで膿や粘液が排出されます。身体の免疫機構の異常応答が発症につながっています。症状はさまざまですが、軟便、急な排便の増加、持続性の下痢、腹痛、血便、食欲低下、体重減少、倦怠感などを伴います4

 

ウステキヌマブについて

ウステキヌマブは、ヒトIL-12およびIL-23の拮抗薬であり、米国では、1) 光線療法または全身療法の対象となる中等症から重症の尋常性乾癬を有する成人および小児12歳以上、2) 活動性の関節症性乾癬を有する成人(18歳以上)で、単剤療法またはメトトレキサート(MTX)との併用療法の対象となる患者さん、3) 免疫調節剤もしくはコルチコステロイドで効果を得られなかったか忍容性を示さなかった中等症から重症の活動性クローン病を有する成人(18歳以上)、または、他の治療薬で十分な効果を得られなかったか忍容性を示さなかった患者さんで、抗TNF療法で効果を得られなかったか忍容性を示さなかった中等症から重症の活動性クローン病を有する成人(18歳以上)の治療薬として承認されています。

 

ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセンは、世界中でウステキヌマブを独占的に販売する権利を保持しています。

 

安全性情報について

ウステキヌマブの安全性に関する情報は、プレスリリース原文(英語)を参照ください。

https://www.janssen.com/new-phase-3-stelara-ustekinumab-data-show-positive-results-maintenance-therapy-adults-moderate

 

参考文献

 

1. Remission was defined as a Mayo score ≤2 points, with no individual subscore >1.

2. GI Health Foundation. What is Mucosal Healing? Available at http://www.gihealthfoundation.org/GI_news_and_library/library/ppts/IBD/W....
Accessed February 21, 2019.

3. World IBD Day. Home. Available at http://www.worldibdday.org/index.html. Accessed September 11, 2018.

4. Crohn’s & Colitis Foundation of America. What is Ulcerative Colitis? Available at http://www.crohnscolitisfoundation.org/what-are-crohns-and-colitis/what-....
Accessed September 11, 2018.

 

ヤンセンについて

ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセンは、病気のない世界を実現するために日々努力しています。今までにない、より良い方法で疾患を予防・撲滅・治療・治癒し、人々の命に貢献することが私たちの望みです。そして、常に患者さんのことを考え、最も有望なサイエンスを追及しています。私たちヤンセンは、人々の希望と命を明日につなぐため、世界中とコラボレーションしています。

さらに詳しい情報はwww.janssen.com/japanをご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ先】

 ヤンセンファーマ株式会社 コミュニケーション&パブリックアフェアーズ部

TEL:03-4411-5046   FAX: 03-4411-5050@ E-mail: [email protected]