ヤンセンの取り組み

ヤンセンはパートナーの協力のもと、画期的アイデアを治療やヘルスケアソリューションへと結び付け、分野全体の発展につながる知識とリソースを創出すべく取り組んでいます。ヤンセンのコラボレーションは、マイクロバイオームに基づくデジタル診断ツールから疾患治療のための高度な微生物カクテルまで、幅広い科学研究分野におよんでいます。このコラボレーションを通じ、マイクロバイオームと疾患の関連性についての仮説の研究を進める一方、初期段階の臨床研究を支援し、マイクロバイオームの解析やモデルなど必要な能力の育成に貢献しています。ヤンセンは、微生物というヒト以外の生物の発見が開拓的知見をもたらすマイクロバイオームならではの可能性に大きな期待を寄せています。ヤンセンの提携および投資は、この新たなアプローチに対する私たちの熱意の現れでもあります。

現在の提携先：

Caelus Health - Caelus Health（Caelus）は、JHMIとBioqube Venturesからの科学的な支援を受け、ジョンソン・エンド・ジョンソン・イノベーション（JJDC）の投資先企業となり、ベルギーのベーアセにあるJLINXコミュニティに参加した最初の企業のうちの1社となりました。このコミュニティでは、欧州のライフサイエンスエコシステムを発展させネットワークを広げるためのリソースへのアクセスを提供し、初期段階にある企業を育成しています。Caelusは、肥満に関連するII型糖尿病と心血管代謝合併症の治療に対して、ヒトでの洞察をもとに医薬品の臨床開発に取り組んでいます。Dirk GeversはCaelusの科学諮問委員会の委員です。

DayTwo Ltd.およびWeizmann Institute of Science - JHMIはヤンセン・ディジーズ・インターセプション・アクセラレータ（DIA）と共同で、イスラエルのレホヴォトにあるDayTwo Ltd.およびWeizmann Institute of Scienceとの提携を開始し、代謝障害を標的としたマイクロバイオームに基づくヘルスソリューションを追求しています。JHMIは、Weizmann Institute of Scienceと別の共同研究を進めています。Weizmann Institute of Scienceが有する研究と分析に関する確かな知識を活かし、ヒトのマイクロバイオームのデータセットがマイクロバイオームに基づく医薬品開発における同定と検証のために利用されることになります。

Icahn School of Medicine at Mount Sinai - JHMIは、Icahn School of Medicine at Mount SinaiのJeremiah Faith博士の研究所との共同研究に携わり、得られた洞察を治療候補の設計に役立てることを最終目標に、ドナーおよびレシピエントの微生物叢の組成物がマイクロバイオームに基づく治療の有効性におよぼす影響を探求しています。

Mosaic - JHMIはMosaicによる取り組みを支援するためDNAnexusと提携しました。Mosaicとは、クラウドベースのマイクロバイオーム・インフォマティクス・プラットフォームで、研究者がマイクロバイオーム研究手法を開発、改善、比較、共有できる、安全な共同使用スペースを提供します。今回の取り組みはコミュニティ主導型研究を奨励し、新製品開発を推進するためマイクロバイオーム科学の新たな知見としての活用を促進する方法を探求するものです。

University of California, San Diego - JHMIは、マイクロバイオーム研究のパイオニアであるRob Knight氏が率いるUniversity of California, San DiegoのCenter for Microbiome InnovationのCorporate Member Boardに参加しています。JHMIと参加メンバーは、マイクロバイオームから得られた洞察と見識を患者さんの健康に役立つソリューションへと結び付けるための、マイクロバイオームのサンプリング、シーケンス、およびデータ解析技術の発展に取り組んでいます。