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低用量経口避妊薬「オーソ®777-21」と「オーソ®M-21」持田製薬株式会社の単独販売へ

2005/05/31

ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区 社長:関口 康)と持田製薬株式会社(本社:東京都新宿区 社長:持田 直幸)の両社は、1999年9月より、三相性低用量経口避妊薬「オーソ®777-21」と一相性低用量経口避妊薬「オーソ®M-21」を並行販売しておりましたが、6月1日より持田製薬株式会社が単独で販売を担当することとなりました。

今回の販売移管により、ヤンセンファーマは自社の重点品目、重点領域へのさらなる注力を図っていくこととなり、持田製薬は得意とする産婦人科領域に対して、さらに集中したディテール活動を展開していくこととなります。なお、製造は従来どおりオーソ・マクニール社が担当いたします。

「オーソ®777-21」「オーソ®M-21」は、米国ジョンソン・エンド・ジョンソン グループの製薬会社であるオーソ・マクニール社(Ortho-McNeil Pharmaceutical Incorporated)により開発されたものです。日本国内においてはヤンセンファーマ(当時、ヤンセン協和株式会社)が1999年6月に低用量経口避妊薬として承認を取得したものです。

以 上

<ご参考>

 経口避妊薬

ピルまたはOral Contraceptives(OC)とも呼ばれ、1錠中に2種類の女性ホルモンを含有している錠剤です。その成分は、合成卵胞ホルモン(エストロゲン)と合成黄体ホルモン(プロゲストーゲン)です。月経周期(menstrual cycle)の一定期間服用することにより、主に排卵を抑制して避妊効果を発揮します。

低用量経口避妊薬

1錠あたりのエストロゲンの含有量が50μg未満の経口避妊薬のことを低用量経口避妊薬といいます。プロゲストーゲン量については一律の規定はありませんが、従来に比べ低用量化されています。避妊効果を維持しつつ経口避妊薬の副作用を減らすよう含有ホルモンの低用量化がすすめられました。現在、国内で避妊目的で使用されることもある中・高用量混合ホルモン薬は、本来は月経困難症などの治療に使用されるもので、避妊の適応がなく低用量経口避妊薬に比べてホルモン含有量が多いものです。

 三相性経口避妊薬、一相性経口避妊薬

低用量経口避妊薬には、投与周期中のホルモン量が同じ一相性経口避妊薬とホルモン量を3段階に調節した三相性経口避妊薬があります。三相性経口避妊薬は、避妊効果を維持しながら副作用を減らすため経口避妊薬のホルモン量を低用量化し、かつホルモン量の不足が原因となる副作用(破綻出血の発現)を防ぐために考案されました。月経周期中の女性のホルモン動態を考慮し、投与周期中のホルモン含有量を3段階に調節した経口避妊薬です。