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抗精神病剤リスパダール®内用液1mg/1mLの分包品を発売 ~患者さんが継続服用しやすい1回使いきりタイプの経口液剤~

2005/07/20

米ジョンソン・エンド・ジョンソンの医療用医薬品日本法人、ヤンセンファーマ株式会社(東京都千代田区、社長: 関口 康)は、統合失調症を適応症とする抗精神病剤「リスパダール®内用液1mg/1mL(一般名:リスペリドン、以下『リスパダール®内用液』と略称)」の分包品を本日より発売いたします。抗精神病薬の経口液剤で1回使いきりタイプの分包品の導入は世界初のことです。

 

この分包品は去る2002年3月に輸入承認を取得し、現在、販売中であるリスパダール®内用液の新包装形態です。従来品は内容量30mLと100mLのガラス製瓶入り包装であり、服用時には必要量を添付のピペットを用いて計量する必要がありましたが、臨床現場においては1回使いきりタイプの包装品のニーズが高かったことから、今般、本剤の1mL及び2mL包装の発売に至ったものです。*註

*註 9月に分包品0.5mLの追加発売を予定

 

リスパダール® 内用液は、患者さんに様々な剤形を選んでいただけるよう、従来のリスパダール®錠、同細粒に加えて発売された新規抗精神病薬唯一の経口液剤で、このたび追加された同分包品の特徴としては、
1) 瓶包装品からの小分け調剤が不要なため携帯性に優れること、
2) 水なし、あるいは水・ジュースで薄めて服用できるため服薬の負担が軽いこと、
3) 必要用量を1回で使い切るので都度の計量が不要なこと、

等が挙げられ、より飲みやすく、継続服用しやすい剤形であると言えます。

 

統合失調症は治療や服薬の中断によって病状の再発、再燃がおこる疾患であると考えられており、
いわゆる寛解(=症状がおさまっている)状態を保ち、患者さんが当事者として地域社会の中で自立した生活を維持していくためには、お薬を継続して服薬できることが重要な要素と言われています。

 

また、近年、統合失調症の治療においては従来のコンプライアンス(=服薬遵守性)に代わり、新たに服薬“アドヒアランス”という概念が注目されるようになってきています。アドヒアランスとは患者さんが医師の決定に従って服薬するだけでなく、自らが服薬の意義を理解した上で、主体的に治療方針を選択し、きちんとお薬を飲んでいくという考え方であり、患者さん自身が積極的に病気に向き合うこと、アドヒアランスが良好に維持されることは本疾患治療の鍵であると言っても過言ではありません。

 

リスパダール®内用液分包品の発売が患者さんの多様な剤形ニーズを満たすとともに、剤形選択を機とした患者さんのアドヒアランスへの意識向上を促すきっかけとなれば幸いです。

 

リスパダール®は、1994年に米国で発売され、2004年度の世界売上は3,000億円超に達しています。本邦においては、1996年に国内初の新規抗精神病薬として発売以来、その優れた有効性や安全性をはじめとした臨床評価の蓄積によって、今日の統合失調症治療における第一選択薬としての地位を確立しています。

以上

1mL分包

2mL分包