Skip to main content

持効性抗精神病剤「リスパダールコンスタ®筋注用」を新発売 2週間に1回の投与で効果が持続 統合失調症の維持療法の新たな選択肢に

2009/06/24

ヤンセンファーマ株式会社(東京都千代田区、社長:関口 康)は、持効性抗精神病剤「リスパダール コンスタ®筋注用」(一般名:リスペリドン持効性懸濁注射液、以下「リスパダール・コンスタ®」)を本日、新発売いたします。

 

 

 

本剤は今年4月に「リスパダール®錠(一般名:リスペリドン)」の新投与経路医薬品として製造販売承認を取得し、このたびの薬価基準収載を受けて発売に至ったものです。「リスパダールコンスタ®」の特性は次の通りです。

 

 

<リスパダールコンスタ®の特性>

 

 

1.    非定型抗精神病薬で世界初の持効性注射剤です

2.    リスペリドンを、生体内分解性ポリマーを用いてマイクロスフェア(極小の球状製剤)とし、2週間に1回でん部筋肉内投与することで血漿中薬物濃度を持続させることが可能です注1

3.    統合失調症の陽性症状、陰性症状を改善し、国内第III相臨床試験においてその効果は経口リスペリドンに劣りませんでした

 

 

 

統合失調症は長期にわたる維持療法が必要な慢性の精神疾患であるため、維持治療期における精神症状の再発、再燃の防止は患者さんのQOL向上の観点からもきわめて重要な治療課題とされます。今日、統合失調症の維持療法の成否をわけるポイントとして、患者さんの主体的な治療参加(いわゆる“アドヒアランス”)の重要性に関心が高まりつつありますが、これは継続した薬物治療の有無が再発、再燃に密接に関与していると考えられていることがその理由です。

 

 

持効性注射剤である本剤の登場により、「リスパダール®」は既に販売されている錠剤、細粒剤、内用液、口腔内崩壊錠を合わせた豊富な製品ラインナップを形成することとなり、患者さんの要望にあわせた剤形の選択肢が更に広がります。また、持効性注射剤の最大のメリットは薬剤送達の確実性による再発予防、症状改善であり、日々の服薬負担の軽減であることから、「リスパダールコンスタ®」が患者さんの高い治療満足度とアドヒアランスの向上に資するものと期待しています。

 

 

 

「リスパダールコンスタ®」は、海外では2002年にドイツ、英国、2003年には米国で統合失調症を適応として承認され、2008年12月までに世界90以上の国と地域で承認されています。

 

 

 

注1)  本剤は初回投与開始から3週間は血中濃度が十分ではないため、その間、経口抗精神病薬の併用などが必要となる

 

「リスパダールコンスタ®」の 製品概要>

 

【承認取得日】

2009年4月22日

【薬価収載日】

2009年6月19日

【発売日】

2009年6月23日

【販売名/薬価】

「リスパダールコンスタ®筋注用25mg」(懸濁用液付)/23,520円

「リスパダールコンスタ®筋注用37.5mg」(懸濁用液付)/30,997円

「リスパダールコンスタ®筋注用50mg」(懸濁用液付)/37,703円

【製造販売】

ヤンセン ファーマ株式会社

【一般名】

リスペリドン持効性懸濁注射液

【薬効分類】

持効性抗精神病剤

【効能・効果】

統合失調症

【用法・用量】

通常、成人にはリスペリドンとして1回25mgを2週間隔で臀部筋肉内投与する。なお、初回量は25mgとし、その後、症状により適宜増減するが、1回量は50mgを超えないこと。