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わが国初の「緩和医療学」寄附講座を大阪大学に開設 ~緩和医療普及に向けた教育カリキュラムの確立に向けて~

公開日: 
2006/09/29

米ジョンソン・エンド・ジョンソンの医療用医薬品日本法人、ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:関口 康)は、本年10月1日より、大阪大学大学院医学系研究科(大阪府吹田市)に「緩和医療学」寄附講座を開設する運びとなりましたので、お知らせします。 がんをはじめとする様々な疾病に伴う患者さんの心身の痛みを取り除くことを目的とする緩和医療に関する講座の設置はわが国初めてのことです。

 

昨今、緩和医療に対する社会的関心が高まりつつあります。本年6月に制定された「がん対策基本法」においても、「患者の状況に応じて疼痛等の緩和を目的とする医療が早期から適切に行われるようにする」ことが盛り込ま れましたが、がんの診断と同時に必要に応じて緩和医療や緩和ケアが開始される欧米諸国とは異なり、わが国における緩和医療は「ホスピスなど終末期の医療現場で受ける特別なケア」という捉え方が未だ一般的であることは否めません。また、わが国の教育機関にはこれまで「緩和医療学」の講座が存在せず、その教育体系の確 立もなされてこなかったため、学問としての認知も十分ではなく、多くの医師が緩和医療に関心をもつことがないのが実情でした。

 

ヤンセンファーマでは、本寄附講座の設置により、医学部における「緩和医療学」の卒前・卒後教育の確立と実践、緩和医療領域での薬物療法の臨床研究および評価、最新の緩和医療の情報発信、そして地域における緩和医療の提供体制の整備がより進展することを期待するとともに、わが国における緩和医療学の普及と発展に貢献し、患者さんのQOL向上に寄与することを目指してまいります。

 

 
寄附講座の概要

 

 

(1) 設置施設及び部局名:
   国立大学法人大阪大学大学院医学系研究科 (大阪府吹田市山田丘2-2)
(2) 寄附講座の名称: 「緩和医療学」寄附講座
(3) 設置期間: 平成18年10月1日 ~ 平成21年9月30日(3年間)
(4) 教員予定者名: 寄附講座教授
   恒藤 暁 (現大阪大学大学院人間科学研究科 助教授)