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他人には見えないつらさを体験する「バーチャルAD/HD セルフエスティーム版」の運用を開始 -AD/HDの二次的問題の予防、改善に期待-

2010/09/30

ヤンセンファーマ株式会社(社長: トゥーン・オーヴェルステンズ)は、注意欠陥/多動性障害(以下、AD/HD)のある人の支援を目的に開発した心理教育ツール「バーチャルAD/HD セルフエスティーム版」を開発しました。

 

 

 「バーチャルAD/HD セルフエスティーム版」は全編6分程度の映像プログラムであり、不注意や衝動性といったAD/HDの特性を理解することを主目的に制作された「バーチャルAD/HD」現行版 ※1と同じく、体験者は三次元コンピューターグラフィックスとサラウンド音声によって、AD/HDのある人の日常生活シーンの一端をリアルに疑似体験することが可能です。

  
 「バーチャルAD/HD セルフエスティーム版」の特徴は、AD/HD当事者の他人には見えないつらさ、精神的負担を主観的に体験することに重きを置いた点です。AD/HDのある人は周囲の無理解や非難にさらされ続けることで、著しくセルフエスティーム(自尊感情)を損ない、そのことによって、成人後にアルコールやギャンブルへの依存、慢性的なうつ状態に陥る等の深刻な二次的問題に発展してしまうリスクが指摘されています。

  
 AD/HDを正しく理解するには、AD/HDの特性を学ぶことに加えて、その特性に由来する当事者の「生きづらさ」を理解することが重要とされています。特に二次的問題は周囲の適切な対応によって予防、改善する事が期待できます。
 
 

 

※1  2008年12月より運用開始。AD/HDのある子が五感に対する刺激によって注意をそがれ、物事に集中できない感覚をリアルに疑似体験することが可能。AD/HDの症状啓発に大きな効果を収めた。

 

 

<バーチャルAD/HD セルフエスティーム版 概要>

 

【医学監修】  
北海道大学大学院 教育学研究科 
付属子ども発達臨床研究センター教授  田中 康雄

 

【監修協力】  
NPO法人 えじそんくらぶ代表       高山 恵子
教育ジャーナリスト              品川 裕香

 

企画: ヤンセンファーマ株式会社
後援: NPO法人えじそんくらぶ