Skip to main content

乾癬ウィメンズセミナー開催報告

公開日: 
2012/10/15

~乾癬患者の、乾癬患者による、乾癬患者のためのウィメンズセミナー。治療に前向きに向き合う意識新たに~
 

ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:ブルース・グッドウィン 以下「ヤンセン」)は、NPO法人 東京乾癬の会 P-PAT(以下「P-PAT」)と「女性と乾癬」と題された第7回乾癬ウィメンズセミナーを10月6日に開催いたしました。当日は、遠くは、東北や四国などの全国各地から約50名近い女性乾癬患者の方にご参加いただきました。今回のウィメンズセミナーの目的は、妊娠や更年期など女性特有のライフイベントに焦点をあて、「妊娠すると乾癬はどうなるのか?」、「病気は遺伝するのか?」など女性乾癬患者さんの多くが抱える質問や悩みに対して、専門の医師や、患者さん患者さん同士などの交流を通じて情報交換していただくことにありました。

 
本セミナーは、“これまで乾癬とどう向き合ってきたか、患者会と出会えたことで自分も勇気を与えられた、これからは勇気を与えてあげたい”と御自身も乾癬患者であるP-PAT役員の方のお話しから始まりました。

 
その後、2人の乾癬専門皮膚科医から妊娠期と更年期という女性特有のライフイベントに焦点をあて、乾癬がどうかかわるのかについてのご講演をいただきました。ご講演では、妊娠期は、担当医のアドバイスを聞きながら、治療と妊娠を行うことが重要であるというメッセージをお伝えいただきました。さらに、女性の更年期では、自分自身の老化、子供の結婚、親の介護、夫の定年を迎えるなど多くのストレスを抱える年代であり、ストレスは乾癬の悪化要因でもあることから、一人で悩まず、担当医や患者会などとのコミュニケーションをはかり、適宜アドバイスや、自分の悩みを共有できる環境をもっておくことも一案であるとのお話しもいただきました。

 
また、ストレス解消のひとつの手段としてのアロマセラピーの紹介、患者さん同士が気軽に話し合えるおしゃべりタイムやQ&Aなども行われました。アロマテラピーの紹介では、実際に患者さん一人ひとりがアロマを使ったバスソルトなどを作り、会場は、アロマの香り立ち込める癒しの空間となりました。

 

開催に際して、主催者である、P-PAT理事長 青木孝一さんは、「第7回目を迎えた今年も、全国から患者さんをお迎えし、日頃疑問に思っていることなどを率直にご質問いただくなど、患者同士だからこそ語らえる場を提供できました。治療に前向きに向かう意識をあらためて確認いただけたことと思います。今後も会を重ね、一人でも多くの患者さんとお会いし、少しでも乾癬や治療と向き合う力や勇気を分かちあえればと思っています」と語っています。

 

乾癬は、慢性で難治性の炎症性疾患であり、非伝染性の皮膚疾患です。皮膚の疾患であるため、外見上も目立つことから、患者さんの社会生活や人間関係にまで影響を及ぼすこともあり、その結果、QOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)を著しく低下させる疾患としても知られています。

 

ヤンセンでは、乾癬に対する疾患啓発活動の一環として、今回のようなセミナー共催等を通じ、乾癬患者さんの支援を引き続き行ってまいります。

 

###

 

 

乾癬とは:
乾癬の原因はまだわかっていませんが、遺伝要因と環境要因の双方が複雑に関与し発症すると考えられている慢性で難治性の炎症性疾患であり、非伝染性の皮膚疾患です。特徴的な皮膚症状として、1)皮膚が炎症を伴い赤くなる、2)皮膚が盛り上がる、3)乾燥した銀白色のふけのようなもの(鱗屑・りんせつ)が付着し、はがれ落ちるといったもので、患者さんの約半数には痒みがみられます。また、爪の変形や関節症状(痛み、腫れ)を伴うこともあります。さらに外見上も目立つことから、患者さんの社会生活や人間関係に影響を及ぼすこともあり、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を著しく低下させる疾患として知られています。現在、日本における乾癬の推計患者数は約10万人1)とされており、その数は年々増加の傾向にあります。
詳細は、こちらをご覧ください。乾癬ネット http://www.kansennet.jp/  

1) 平成20年度厚生労働省「患者調査」による

 

 
NPO法人 東京乾癬の会 「P-PAT」について
(P-PAT ホームページ(乾癬インフォより抜粋)http://www.kansen.info/
「P-PAT」は、相談医の医師方をはじめとする医療専門家および多くの患者さんたちとつながり、最新治療方法を共有し、医療者と患者さんが一体となって、共に乾癬を克服することを目的とした会です。P-PATでは相談医の医師方とともに、乾癬患者のQOLの向上のために様々な活動を行っています。具体的には、乾癬フォーラム、ウィメンズセミナー、膿疱・関節症性乾癬勉強会など、多数のイベントを開催し、乾癬に関する正しい知識と治療方法に関する啓発・普及に努めています。さらに、患者さん同士の交流をはかり、日常での乾癬への向き合い方などの情報交換を行っております。相談医の方々のほかに、多くの医師や看護師のサポートもいただています。
会員数:336名(2012年8月現在)

 

 

ヤンセンについて
我々ヤンセンは、現代においてもっとも重要な「いまだ満たされない医療ニーズ」への対応と解決に力を注いでいます。これには、がん、免疫疾患、中枢神経疾患、疼痛、感染症が含まれます。患者さんへの貢献という強い意思に基づき、革新的な製品、サービスを開発提供し、健康問題の解決に努め、世界中のひとびとを支援しています。ヤンセンファーマ株式会社は、ヤンセン ファーマシュ―ティカル・グループのひとつです。