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2012年度「ポール・ヤンセン賞」選考結果のお知らせ

公開日: 
2012/10/22

2012年10月19日、栃木県宇都宮市で開催されました「第22回日本臨床精神神経薬理学会(会長:獨協医科大学精神神経医学講座 主任教授 下田和孝先生)」において、同学会賞である「2012年度ポール・ヤンセン賞および学会奨励賞」が選出されました。

 

ポール・ヤンセン賞は抗精神病薬リスペリドン、ハロペリドールといった薬剤の合成・開発によって、世界中の精神病患者さんに社会復帰への道を拓いたとされる、ベルギーの故ポール・ヤンセン博士*の偉大な功績にちなんだものです。臨床精神神経薬理学会の研究奨励を通じて精神障害の病因の解明、向精神薬の適正な使用、それによる精神障害者の方のQOLの向上に資することを目的に、2001年に設立されました。

 

10月19日の授賞式典では、ポール・ヤンセン賞選考委員会の事前投票結果に基づき、本年度の授賞演題が発表され、受賞者による口頭発表の後、賞の授与が行われました。
本年度の受賞論文は次の通りです。

 

 

■ポール・ヤンセン賞(2論文)

 
夜間における抗精神病薬に関連したQT間隔延長リスクの増大

-24時間ホルター心電図記録を用いた研究から-
渡邉 純蔵 先生 新潟大学大学院医歯学総合研究科精神医学分野
 

うつ病に対するミルタザピンと他の抗うつ薬の比較 -コクランレビュー
渡辺 範雄 先生 名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学

 

 

■学会奨励賞(3論文)

 
非定型抗精神病薬と定型抗精神病薬による悪性症候群の死亡率の比較検討

中村 充宏 先生 東京大学大学院医学系研究科精神保健学教室
 

抗精神病薬治療中の統合失調症患者におけるインスリン過剰分泌
須貝 拓朗 先生 新潟大学大学院医歯学総合研究科精神医学分野

 
統合失調症急性期におけるaripiprazole治療反応性と血漿モノアミン代謝産物濃度,
ドパミンD2受容体Taq1A遺伝子多型との関連

三浦 至 先生  福島県立医科大学医学部神経精神医学講座
星総合病院星ヶ丘病院

 

 

上記のポール・ヤンセン賞ならびに学会奨励賞の受賞者には大学への奨学寄付金、研究助成金として賞金が授与されます。

 

 
*ポール・ヤンセン博士(1926-2003)
博士は、1958年に精神病におけるスタンダード薬剤となるハロペリドールの合成に成功、同剤は統合失調症患者の社会復帰を可能にするという、精神科医療における一大変革をもたらしました。さらに後年、博士指導のもと新世代の抗精神病薬リスパダール® (リスペリドン)が開発され、1993年の発売以来、国内外で最も多く処方される新規抗精神病薬として定着すると共に、統合失調症治療の第一選択薬として今日の精神科医療に貢献しています。

 

以上

 

 

 

 
ヤンセンについて
我々ヤンセンは、現代においてもっとも重要な「いまだ満たされない医療ニーズ」への対応と解決に力を注いでいます。これには、がん、免疫疾患、中枢神経疾患、疼痛、感染症が含まれます。患者さんへの貢献という強い意思に基づき、革新的な製品、サービスを開発提供し、健康問題の解決に努め、世界中のひとびとを支援しています。ヤンセンファーマ株式会社は、ヤンセン ファーマシュ―ティカル・グループのひとつです。