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イムブルビカ®(イブルチニブ)をベースとした固定治療期間のレジメンが 未治療の慢性リンパ性白血病において高い病勢コントロールを実現

公開日: 
2021/05/25

 

※本プレスリリースは、2021年6月4~8日に開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)Annual Meetingに向け、5月19日にヤンセン米国本社にて発表したプレスリリースの抄訳版です。必ずしも日本の状況を反映したものではないことをご了承ください。(日本においてイムブルビカ®は単剤治療で承認されています。また、日本において第II相CAPTIVATE試験の結果を基に適応拡大する予定は現時点ではありません。)本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。本資料(英文)については、こちらをご参照ください。

 

ヤンセンは、ASCOにおいて、未治療の慢性リンパ性白血病(CLL)患者におけるイムブルビカ®とベネトクラクスの併用療法の有効性を示す新しいデータ(CAPTIVATE試験)を、またイムブルビカ®単剤療法による無増悪生存期間および全生存期間の持続を示す7年間の追跡調査結果(RESONATE-2試験)を発表

 

ニュージャージー州ラリタン(米国時間2021年5月19日) - 米国ジョンソン・エンド・ジョンソングループのヤンセン ファーマシューティカル カンパニーズは本日、試験中の第II相CAPTIVATE試験の固定治療期間コホートの新しいデータを発表し、イムブルビカ®とベネトクラクスの併用療法を12サイクル行った患者の2年無増悪生存率が95%であったことを示しました1。深い寛解は高リスクの慢性リンパ性白血病(CLL)患者を含むすべてのサブグループでみられました1。さらに、これまでのBTK阻害剤の中で最長の追跡調査となる第III相試験RESONATE-2(PCYC-1115/1116)試験の長期追跡データを提供します。これらのデータは慢性リンパ性白血病(CLL)の複数のサブタイプの患者さんに対するイムブルビカ®単剤療法の長期にわたる生存期間における有用性と安全性プロファイルを支持するものです2。本データは6月4日~8日に開催される2021年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で発表されます。

 

未治療CLLにおけるイムブルビカ®をベースとした併用療法レジメンに関する第II相CAPTIVATE(PCYC-1142)試験の固定治療期間コホートデータ(抄録番号75011

 

CAPTIVATE試験は高リスクのサブグループを含む70歳以下の未治療のCLL・小リンパ球性リンパ腫(SLL)患者を評価した試験です1。固定治療期間のコホート(N=159、年齢中央値60歳)では、すべての患者が3カ月間のイムブルビカ®導入療法を受けた後12カ月間のイムブルビカ®®とベネトクラクスの併用療法を受け、その後微小残存病変(MRD)の状態にかかわらず治療を終了しました1。90%を超える患者が12サイクルのイムブルビカ®とベネトクラクスの併用療法を完了しました。

 

追跡期間中央値27.9カ月の時点で全体の完全奏効(CR)率は56%(n=88、95%信頼区間[CI]48~64)で高リスクのサブグループでも一貫していました1。CRを達成した患者のうち89%が少なくとも1年間の寛解を維持しました1。残りの11%のうち奏効の追跡期間が1年未満の患者は評価できませんでした(1名病勢進行を含む)1。全奏効率(ORR)は96%でした。24カ月無増悪生存率(PFS)はIGHV未変異の患者で93%、変異のあるIGHV患者で97%(IGHV未変異95%CI、85-97; 変異IGHV 95%CI、88-89)、治療を受けた患者の全生存率(OS)は98%(95% CI, 94-99)でした。また試験期間中に末梢血および骨髄でのMRDが検出不能(uMRD)だった患者は、それぞれ77%と60%でした1

 

本試験の治験責任医師であるPaolo Ghia医学博士(イタリア サン・ラッファエレ生命健康大学腫瘍内科教授)は次のように述べています。「イムブルビカ®の継続治療は高リスクを含むCLL患者に対する標準治療として確立されています。CAPTIVATE試験の最新データはイムブルビカ®とベネトクラクスの経口かつ固定治療期間の併用療法によって無治療での寛解維持を可能にすると同時に2年時点の高い無増悪生存率を実現することも示しています」

 

本試験の治験責任医師であるPaolo Ghia†医学博士(イタリア サン・ラッファエレ生命健康大学腫瘍内科教授)は次のように述べています。「イムブルビカ®の継続治療は高リスクを含むCLL患者に対する標準治療として確立されています。CAPTIVATE試験の最新データはイムブルビカ®とベネトクラクスの経口かつ固定治療期間の併用療法によって無治療での寛解維持を可能にすると同時に2年時点の高い無増悪生存率を実現することも示しています」

 

ベースラインで腫瘍量に基づく腫瘍崩壊症候群(TLS)のリスクが高かった患者の94%が、イムブルビカ®の導入療法後に中度のリスクまたは低リスクに移行し、TLSは発生しませんでした1。有害事象(AE)は主にグレード1/2でした1。最も多く見られたグレード3/4のAEは好中球減少(33%)、感染症(8%)、高血圧(6%)、および好中球数減少(5%)でした1。AEによる中止はまれでした(イムブルビカ®で3%)1

 

CAPTIVATE試験でMRDが検出不能(uMRD)だった患者のコホートの結果は2020年の米国血液学会(ASH)年次総会で発表されました。また第III相GLOW試験(NCT03462719)でも高齢または若年で標準治療が適応とならないCLL/SLLの初回治療として、固定治療期間のイムブルビカ®とベネトクラクスの併用療法をクロラムブシルとオビヌツズマブの併用療法との比較で評価しています。これらの試験はイムブルビカ®をベースとした固定治療期間の治療の可能性を探る包括的な開発プログラムの一部です。

 

第III相のRESONATE-2試験の長期データがCLLにおけるイムブルビカ®単剤療法の持続的な有効性と安全性を実証(抄録番号75232

RESONATE-2試験では17p欠失を除く65歳以上の未治療CLL患者269名を対象にイムブルビカ®単剤を継続投与する群とクロラムブシルを最大12サイクル投与する群を無作為に割りつけて評価しました2。最長7年の追跡調査でイムブルビカ®群はクロラムブシル群に比べて病勢進行または死亡のリスクを低減しました(PFSハザード比[HR]0.160[95%信頼区間(CI):0.111-0.230])2。6.5年時点ではイムブルビカ®群のPFSは61%で中央値に達しておらず、クロラムブシル群は9%でした2。イムブルビカ®によるPFS延長はTP53変異、IGHV未変異、11q欠失のサブグループでも認められました(HR 0.091 [95% CI: 0.054~0.152])2。また、6.5年時点でイムブルビカ®群の全生存率は78%でした。イムブルビカ®群のCR率は経時的に増加し34%に達しました2。観察期間中に約半数の患者が最長7年までイムブルビカ®治療を継続しています2

 

「CAPTIVATE試験の良好な結果より、相補的な作用機序を持つイムブルビカとベネトクラクスの併用療法は、外来で投与可能な1日1回の固定治療期間の治療法として、若年かつ体力のあるCLL患者さんに深い奏効をもたらす可能性を示しています」とヤンセン・リサーチ・アンド・ディベロップメント社のがん領域臨床開発・グローバル・メディカル・アフェアーズ バイスプレジデントのCraig Tendler医師は述べています。「RESONATE-2試験の結果はCLLの初回治療におけるイムブルビカ単剤療法の長期的な有用性を示すもので、標準治療として無増悪生存期間および全生存期間への貢献を継続的に支持し続けています」

 

イムブルビカ®単剤療法は長期にわたって良好な忍容性が示され、新たな安全性の懸念は認められませんでした2。注目すべきグレード3以上のAEの経時的な発現率は高血圧(5~6年間隔:n=20; 6~7年間隔:n=20)および心房細動(5~6年間隔:n=7; 6~7年間隔:n=5)でした2。さらに5~7年間隔ではグレード3以上の大出血は発現しませんでした2。5年目から6年目にかけて治療中止につながる全グレードのAEは3%(n=2)の患者にみられ、6年目から7年目にかけてAEが原因でイムブルビカ®群の治療を中止した患者はいませんでした2

 

イムブルビカ®について

イムブルビカ®(イブルチニブ)はヤンセン・バイオテック社、ファーマサイクリックス社およびアッヴィ社が共同開発した、特定のがん細胞の生存に関与するブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)タンパク質を阻害する1日1回経口投与の治療薬です3,4。イムブルビカ®は、がん化したB細胞をリンパ節のようながん細胞が成長・増殖しやすい環境から強制的に追い出し、再び戻ることを防ぎます。イムブルビカのこの作用はBTK阻害作用と合わせて、がん化したB細胞の生存能力を低下させます5

 

イムブルビカ®は100カ国以上で承認されており、現在までに世界中で23万を超える患者さんの治療に使用されています。イムブルビカ®はCLLにおける3つの臨床試験において全生存期間の延長を示した唯一のBTK阻害剤であり、その奏効期間は8年まで持続し6,7,8、10人中7人の患者で5年の無増悪生存が認められました7。イムブルビカ®は短期および長期の免疫能の回復を媒介することが示された唯一のBTK阻害剤です9

 

イムブルビカ®は、2013年11月に米国食品医薬品局(FDA)より承認され現在では5つの血液がん(17p欠失(del17p)の有無に関係なく、慢性リンパ性白血病(CLL)・小リンパ球性リンパ腫(SLL)、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症(WM)、治療歴のあるマントル細胞リンパ腫(MCL)*の患者、全身療法を必要とし少なくとも1回の抗CD20抗体をベースとする治療*を受けたことのある辺縁帯リンパ腫(MZL)*の患者と1ライン以上の全身療法が奏効しなかった治療歴のある慢性移植片対宿主病(cGVHD)の患者などの6つの疾患領域に適応されています 。

* MCLおよびMZL については全奏効率に基づく早期承認を取得しました。MCLおよびMZLに対する継続的な承認は確認試験での臨床的有用性の検証および記述が条件となる場合があります。

 

イムブルビカ®は包括的に研究されているBTK阻害剤であり複数の血液がんやその他の重篤な疾患を対象に150を超える臨床試験が実施されています。さらに詳しい情報はwww.IMBRUVICA.comをご覧ください。

 

ヤンセンについて

ヤンセンが目指すのは、病が過去のものになる未来をつくることです。
治療が困難な病を過去のものとするために、科学の力で病に打ち克ち、画期的な発想力で多くの人々に薬を届け、真心を持って癒し、希望をお届けします。私たちはがん、免疫疾患、精神・神経疾患、ワクチン・感染症、代謝・循環器疾患、肺高血圧症の分野で貢献ができると考え、注力しています。
ヤンセンに関する詳しい情報はwww.janssen.com/japan/をご覧ください。
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ヤンセンファーマ株式会社は、ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセンファーマグループの一員です。

 

【本件に関するお問合せ先】

 ヤンセンファーマ株式会社 コミュニケーション&パブリックアフェアーズ部

 E-mail: [email protected]    TEL:03-4411-5046  FAX: 03-4411-5050

 

 

参考資料

  1. Ghia P., et al. Fixed-Duration (FD) First-Line Treatment (tx) with Ibrutinib (I) Plus Venetoclax (V) For Chronic Lymphocytic Leukemia (CLL)/Small Lymphocytic Lymphoma (SLL): Primary Analysis of the FD Cohort of the Phase 2 CAPTIVATE Study. 2021 American Society of Clinical Oncology Annual Meeting. June 4-8, 2021.
  2. Barr P., et al. Up to 7 Years of Follow-up in the RESONATE-2 Study of First-Line Ibrutinib Treatment for Patients With Chronic Lymphocytic Leukemia. 2021 American Society of Clinical Oncology Annual Meeting. June 4-8, 2021.
  3. Genetics Home Reference. Isolated growth hormone deficiency. http://ghr.nlm.nih.gov/condition/isolated-growth-hormone-deficiency. Accessed June 2021.
  4. Turetsky A, et al. Single cell imaging of Bruton's tyrosine kinase using an irreversible inhibitor. Scientific Reports. 2014;6:4782.
  5. de Rooij MF, Kuil A, Geest CR, et al. The clinically active BTK inhibitor PCI-32765 targets B-cell receptor- and chemokine-controlled adhesion and migration in chronic lymphocytic leukemia. Blood. 2012;119(11):2590-2594.
  6. Shanafelt TD et al. N Engl J Med. 2019;381:432-443.
  7. Burger JA et al. Leukemia. 2020;34:787-798.
  8. Byrd JC et al. N Engl J Med. 2014;371(3):213-223.
  9. Solman IG et al. Leuk Res. 2020;97:106432.
  10. IMBRUVICA U.S. Prescribing Information, December 2020.