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ヤンセン、50歳代を対象に「健康意識およびがん・前立腺がんに関する意識調査」を実施、前立腺がんの正しい理解を啓発する『HALF TiME PROJECT』キックオフイベントにて結果を発表

2022/03/16

ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:關口修平、以下「ヤンセン」)は、全国50歳代一般男女1236人(男女各618人)を対象に実施した「健康意識およびがん・前立腺がんに関する意識調査」(以下、本調査)の結果を発表しました。調査結果では、50歳代男性は「人生100年時代」の中盤で、自身の健康に対する意識が低く、また、前立腺がんに対する認知不足も明らかとなりました。

 

前立腺がんは50歳以上に多く見られ、「日本人男性が一番罹患しやすいがん」です。近年患者数の増加が著しく、男性では2017年に胃がんを抜いて、第1位1となっています。しかし、初期の前立腺がんはほとんど自覚症状がなく、そのため発見が遅れるケースがあり、急増する前立腺がんに対する認知不足が課題となっています。

 

そのため、ヤンセンは、50歳代からの男性を中心とする一般の方を対象に、前立腺がんについての正しい理解を促し、早期診断や早期治療の重要性を啓発することを目的とした『HALF TiME PROJECT』キックオフイベントを2022年3月15日(火)に開催し、トークセッションにて本調査の結果を発表しました。

 

<調査結果概要>

●50歳代男性は「人生100年時代」の中盤で、自身の健康に対する意識が低い

本調査では、50歳代男性の悩みや不安が高いのは、「ご両親の健康(75%)」「ご両親の老後の介護(68%)」「自身の老後の介護(65%)」「今後の収入や資産の見通し(65%)」であり、「人生100年時代」の中盤における特有の悩みや不安が多く、それらと比べると「自分の健康(56%)」に対する悩みや不安は高くないことが明らかとなりました。

●50歳代男性で前立腺がんが「男性が一番罹患しやすいがん」と認知しているのは33%

50歳代男性が将来不安な疾患のなかでは、「がん(38%)」が第2位となっています。一方で、前立腺がんについて聞いたところでは、「前立腺がんは男性が一番罹患しやすいがんである」ことを認知している50歳代男性は33%でした。また、「前立腺がんは、初期には自覚症状がほとんどない」ことの認知は40%、「前立腺がんは進行すると、転移する」は39%、「前立腺がんの患者数は50歳代から増え始める」は36%となりました。さらに、PSA検査の認知・受診状況について聞くと、1回以上受診したことがある人は19%となりました。PSA検査を知っていて受診しない人は18%おり、受診しない理由としては「特に体の不調を感じないから」が46%となりました。

●女性特有がんに対する女性の意識に比べ、前立腺がんに対する男性の意識の課題が明らかに

性別特有がんに対する認知を比較すると、50歳代女性の女性特有がんの詳細に関する認知は「乳がん」で70%、「子宮がん」で63%となっている一方で、50歳代男性の「前立腺がん」の詳細に関する認知は38%となりました。また、がんの発見のために早期にがん検診を受けたいかを聞いたところ、早期に検診を受けたい方が50歳代女性では「乳がん」で68%、「子宮がん」で62%に対して、50歳代男性は「前立腺がん」で55%となっており、性別特有がんに対する認知および検診意向において男性の方が低い結果となりました。このことから、女性特有がんに対する女性の認知と比較して、前立腺がんに対する男性の認知不足に課題があり、前立腺がんの社会的な啓発の必要性が改めて明らかとなりました。

●50歳代男性が今後の人生で最も重要と考えているのは「健康」

今後の人生を楽しむために重要なものを聞いたところ、上位5つにあげた項目のうち、「健康」が65%で第1位となりました。しかし、今後のご自身の健康に対する自信について聞いたところ、「今の健康状態をしばらく(5年くらい)維持すること」は32%、「大きな病気にかからずに(罹患せずに)健康に過ごすこと」は30%にとどまっており、健康を重視してはいるものの、健康に対する見通しに不安感をもっており、人生後半戦をより充実させるためにも、健康に対する意識変容が必要とされていることが分かりました。

 

本調査結果の詳細は、下記の調査結果詳細をご参照ください。

 

『HALF TiME PROJECT』キックオフイベントでは、横浜市立大学附属市民総合医療センター 泌尿器・腎移植科 診療教授 上村 博司 先生より、前立腺がんやその検診、確定診断後の治療や日常生活への影響などについて、専門的な視点からご講演いただきました。さらに、上村先生、NPO法人腺友倶楽部 理事長 武内 務 氏とともに、青山学院大学 陸上競技部 長距離ブロック監督 原 晋 氏を特別ゲストとしてお迎えし、”HALF TiME”で考える男性のカラダとココロの向き合い方をテーマに、本調査結果を踏まえてトークセッションを実施しました。

 

ヤンセンファーマ株式会社 メディカルアフェアーズ本部 オンコロジー部 部長の秋月 玲子は、次のように述べています。「50歳代は『人生100年時代』の中間地点です。人生後半戦に向けて一度立ち止まることで、見落としてしまいがちなカラダの変化や、初期症状がなく、気がつきにくい前立腺がんに気がつくきっかけになるかもしれません。今後も一人でも多くの方に前立腺がんについて正しく知っていただけるよう、様々な取り組みを進めてまいります」

 

ヤンセンは今後も、未だ満たされないニーズに応えることで患者さんの生活の質(QOL)向上に尽力していきます。

 

<『HALF TiME PROJECT』キックオフイベント開催概要について>

■日時
 :  2022年3月15日(火)18:00-19:30
■会場
 :  JPタワー4階ホール1

 

『HALF TiME PROJECT』キックオフイベント

 

<プログラム>

■オープニング
ヤンセンファーマ株式会社 メディカルアフェアーズ本部 オンコロジー部 部長 秋月 玲子

■登壇者のご紹介

■ご講演『50歳から知っておきたい前立腺がんのこと~男性にもっとも身近ながんの話~』
横浜市立大学附属市民総合医療センター 泌尿器・腎移植科 診療教授 上村 博司 先生

■トークセッション『”HALF TiME”で考える男性のカラダとココロの向き合い方
~原監督と一緒に学ぶセルフメンテナンス術~』
横浜市立大学附属市民総合医療センター 泌尿器・腎移植科 診療教授 上村 博司 先生
NPO法人 腺友倶楽部 理事長 武内 務 氏
青山学院大学 地球社会共生学部 教授 陸上競技部 長距離ブロック監督 原 晋 氏

■フォトセッション

 

<登壇者の声(当日行なわれた講演およびトークセッションより抜粋)>

横浜市立大学附属市民総合医療センター 泌尿器・腎移植科 診療教授 上村 博司 先生

横浜市立大学附属 市民総合医療センター 泌尿器・腎移植科 診療教授 上村 博司 先生「50歳代から罹患リスクが高まる前立腺がんは、初期には自覚症状がほとんどないため、発見が遅れるケースがあります。だからこそ、50歳代からはマインドセットを切り替えることが重要です。50歳代以降でPSA検査を受けたことがない方は、一度は検査を受けることをお勧めします。また、症状を感じていながら先送りにすると重症化する懸念もあります。コロナ禍でも、体に異変を感じたら躊躇せずに、医療機関を受診してほしいと思います」

NPO法人 腺友倶楽部 理事長 武内 務 氏

NPO法人 腺友倶楽部 理事長 武内 務 氏「50歳代男性は仕事で忙しくて自身の健康を見つめ直す余裕がないかもしれませんし、まだまだ元気だから大丈夫と思っている方も多いかもしれません。だからこそ、一度、自分のカラダを見つめ直す時間を大切にしてほしいと思います。50歳代からは前立腺がんについてきちんと理解し、意識して過ごしてゆくことが大切です。もし、気になる症状があった場合には、なるべく早く医療機関を受診し、相談してほしいと思います」

青山学院大学 地球社会共生学部 教授 陸上競技部 長距離ブロック監督 原 晋 氏

青山学院大学 地球社会共生学部 教授 陸上競技部 長距離ブロック監督 原 晋 氏「人生の折返し地点で、50歳代男性は様々な悩みや不安も抱えていると同時に、実現したい夢や目標もあると思います。これまで人生を突っ走ってきたからこそ、これからどう生きたいのか、『今何をすべきか』を一度立ち止まって考えみてください。そのためには、健康を意識することが何より重要です。まずは、自分のカラダの現状を把握することからはじめましょう。自ら健康を管理することで、充実した人生後半戦に向かうことができると思います」

 

<調査概要>

調査方法
 :  インターネット調査
調査会社
 :  ヤンセンファーマ株式会社
調査対象者
 :  全国50歳代男女 1236人(※男女各618人)
調査期間
 :  2022年1月27日~1月28日

※本調査結果に関する数値、および、グラフでの百分率表示は、小数点第一位以下で四捨五入の丸め計算を行なっております。

 

<調査結果詳細>

■50歳代男性は「人生100年時代」の中盤で、自身の健康に対する意識が低い

50歳代男性の悩みや不安が高いのは、「ご両親の健康(75%)」、「ご両親の老後の介護(68%)」、「自身の老後の介護(65%)」「今後の収入や資産の見通し(65%)」であり、「自分の健康(56%)」が低い結果となりました(別添資料:P.4参照)。

Q:あなたは、以下の点について、どの程度、「悩みや不安」を感じていますか?(各単一回答)

Q:あなたは、以下の点について、どの程度、「悩みや不安」を感じていますか?(各単一回答)

※各項目の調査対象者は、家族構成・就労状況に応じて異なる

 

■50歳代男性が将来不安な疾患のなかで「がん(38%)」は第2位

50歳代男性が将来不安な疾患のTOP3は、「脳の病気(40%)」、「がん(38%)」、「目の病気(33%)」でした。(別添資料:P.8参照)。

Q:あなたは、以下の病気・症状について、ご自身が将来的にかかる(罹患する)「不安」をどの程度、感じていますか。(各単一回答)

Q:あなたは、以下の病気・症状について、ご自身が将来的にかかる(罹患する)「不安」をどの程度、感じていますか。(各単一回答)

※各項目の調査対象者は、当該疾患の罹患者を除く方のみ

 

■50歳代男性で前立腺がんが「男性が一番罹患しやすいがん」と認知しているのは33%

50歳代男性の前立腺がんに関する認知TOP3は、「前立腺がんは、初期には自覚症状がほとんどない(40%)」、「前立腺がんは進行すると、転移する(39%)」、「前立腺がんの患者数は50歳代から増え始める(36%)」で、「前立腺がんは男性が一番罹患しやすいがんである」ことを認知している方は33%にとどまりました(別添資料:P.11参照)。

Q:以下の「前立腺がん」に関する情報について、ご存知ですか。(各単一回答)(n=618)

Q:以下の「前立腺がん」に関する情報について、ご存知ですか。(各単一回答)(n=618)

 

■50歳代男性でPSA検査を1回以上受診したことがある人は19%

50歳代男性のPSA検査の認知・受診状況は、「毎年受診している(8%)」、「定期的(2~3年に1度)に受診している(3%)」、「1回は受けたことがある(8%)」となり、1回以上の受診は19%となりました。一方で、「知らない・わからない」が64%を占めました(別添資料:P.12参照)。

Q:あなたは、前立腺がんの検査方法であるPSA検査をご存知ですか。
また、受診したことがありますか。(単一回答)(n=618)

Q:あなたは、前立腺がんの検査方法であるPSA検査をご存知ですか。また、受診したことがありますか。(単一回答)(n=618)

 

■50歳代男性がPSA検査を知っていて受診していない最大の理由は「特に体の不調を感じないから(46%)」

50歳代男性がPSA検査を知っていて受診していない理由TOP3は、「特に体調の不調を感じないから(46%)」、「自己負担が必要だから(27%)」、「受診する方法・場所を知らないから(20%)」でした(別添資料:P.14参照)。

Q:あなたがPSA検査を知っていて、受診していないのはなぜですか。(複数回答)(n=110)

Q:あなたがPSA検査を知っていて、受診していないのはなぜですか。(複数回答)(n=110)

 

■女性特有がんに対する女性の認知に比べて、前立腺がんに対する男性の認知は低い

50歳代女性の女性特有がんの症状や治療方法などの詳細に関する認知は、「乳がん(70%)」「子宮がん(63%)」であるのに対し、50歳代男性の「前立腺がん」の詳細に関する認知は38%となりました(別添資料:P.15参照)。

Q:あなたは、以下のさまざまな種類(部位)のがんについて、ご存知ですか。(複数回答)

Q:あなたは、以下のさまざまな種類(部位)のがんについて、ご存知ですか。(複数回答)

 

■女性特有がんに対する女性の早期検診意向に比べて、前立腺がんに対する男性の早期検診意向は低い

50歳代女性の女性特有がんの発見のための早期検診意向は、「乳がん(68%)」、「子宮がん(62%)」、50歳代男性の「前立腺がん」に対する早期検診意向は55%にとどまりました(別添資料:P.17参照)。

Q:以下のさまざまな種類(部位)のがんを発見するために、
あなたご自身はがん検診を早期に受けたいと思いますか。(各単一回答)

Q:以下のさまざまな種類(部位)のがんを発見するために、あなたご自身はがん検診を早期に受けたいと思いますか。(各単一回答)

※各項目の調査対象者は、当該疾患について知っている方のみ

 

■50歳代男性が今後の人生を楽しむために重要なものは「健康(65%)」が第1位

50歳代男性が今後の人生を楽しむために重要なものTOP3は、「健康(65%)」、「お金(22%)」、「家族(8%)」となり、「健康」を最も重視する結果となりました(別添資料:P.19参照)。

Q:今後の人生を楽しむために、何が重要だと思いますか。重要だと思うものを順に5位までお選びください。
(複数回答)(n=618)

50歳代男性 50歳代女性
Q:今後の人生を楽しむために、何が重要だと思いますか。重要だと思うものを順に5位までお選びください。(複数回答)(n=618)

 

■50歳代男性の今後の自身の健康に対して自信があるのは約3割

50歳代男性の今後の健康・体力・気持ちに対する自信について聞いたところ、健康関連では「今の健康状態をしばらく(5年くらい)維持すること(32%)」、「大きな病気にかからずに(罹患せずに)健康に過ごすこと(30%)」となり、今後の健康状態の維持については自信が低いという結果となりました(別添資料:P.20参照)。

Q:あなたは、ご自身の健康・体力・気持ちに、どの程度、自信がありますか。
(各単一回答)(n=618)

Q:あなたは、ご自身の健康・体力・気持ちに、どの程度、自信がありますか。(各単一回答)(n=618)

 

全調査結果詳細は以下をご参照ください。

【別添資料】 https://www.janssen.com/japan/sites/www_janssen_com_japan/files/20220316.pdf

 

前立腺がんについて

日本では2018年の罹患数が9万2,021人であり、男性にとって最も罹患の多い癌のひとつです2。新規に前立腺がんと診断される患者の約10~20%は前立腺全摘除術後も再発リスクのある局所進行性前立腺癌であり3、約5~10%は骨又は内臓等への遠隔転移を有する進行性前立腺癌であると報告されています3,4

 

前立腺がんの啓発を目的としたウェブサイト「HALF TiME PROJECT」について

ヤンセンは前立腺がんの啓発を目的としたウェブサイト「HALF TiME PROJECT」(https://www.zenritsusenganjanssen.jp/)を2022年1月に開設しました。前立腺がんの発症が増える50歳代は「人生100年時代」の中間地点であり、これから始まる後半戦へのスタート地点でもあります。「素敵な後半戦を迎えるために一緒に頑張ってきた自分の身体にも目を向けてあげよう」という想いから、本ウェブサイトを「HALF TiME PROJECT」と名付けました。前立腺がんの発症が増える50歳代以降の男性とそのご家族や周囲の方、また、広く一般の方を主な対象とし、「立ち止まって自分のカラダにも目を向けよう」をキーメッセージに、前立腺がんの正しい理解を促し、検診に基づく早期診断や早期治療の重要性も併せて啓発していきます。

 

ヤンセンについて

ヤンセンが目指すのは、病が過去のものになる未来をつくることです。
治療が困難な病を過去のものとするために、科学の力で病に打ち克ち、画期的な発想力で多くの人々に薬を届け、真心を持って癒し、希望をお届けします。私たちはがん、免疫疾患、精神・神経疾患、ワクチン・感染症、代謝・循環器疾患、肺高血圧症の分野で貢献ができると考え、注力しています。
ヤンセンに関する詳しい情報はwww.janssen.com/japan/をご覧ください。
www.facebook.com/JanssenJapan/をフォローしてください。

ヤンセンファーマ株式会社は、ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセンファーマグループの一員です。

 

本件に関するお問合せ先

ヤンセンファーマ株式会社 コミュニケーション&パブリックアフェアーズ部

E-mail: [email protected]   FAX: 03-4411-5050  

 

参考文献

  1. 国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」(全国がん登録)
    https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/excel/cancer_incidenceNCR(2016-2018).xls
  2. 国立がん研究センターがん情報サービス がん登録・統計[homepage on the Internet].国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター; [update 2021年7月1日]. がん種別統計情報 前立腺.
    https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/20_prostate.html : accessed on September 1, 2021
  3. Winter A, Sirri E, Jansen L, et al. Comparison of prostate cancer survival in Germany and the USA: can differences be attributed to differences in stage distributions? BJU Int. 2017;119:550-559.
  4. Onozawa M, et al. Recent trends in the initial therapy for newly diagnosed prostate cancer in Japan. Jpn J Clin Oncol. 2014;44(10):969-81